今週の親力診断テスト

[ 問題 ]
子供の毎日の宿題として日記が出ます。我が子が書いたものを読むと、いつも平仮名が多くて、習ったはずの漢字もあまり使われていません。さて、このような場合、あなたならどのように対応しますか?
  • まず、習った字は漢字に直させる。その後で、中身に大いに共感して褒める
  • まず、中身に大いに共感して褒める。その後で、習った字は漢字に直させる
  • とにかく中身に大いに共感して褒める。あまり漢字のことには触れない
  • 正しい表記を身に付けられるように、習った漢字を使って書くことを重点的に指導する
診断結果まずは書くことを好きにさせることが大切
子供の性格や能力に応じて、BまたはCがいいでしょう。とにかく日記や作文の指導では、書くことを好きにさせることが大切です。それを最優先させてください。そのためには、ある程度、大人の我慢が必要です。
Aを選んだ人:
子供は日記を書き終えたことに喜びを感じているはずです。それなのに、まず最初の親の反応が漢字が使われていないという指摘では、心が萎えてしまいます。 まず、きちんと宿題をやったことを認めてやり、さらに日記の中身に共感して褒めてやることが大切です。 それでないと、素直に漢字に直そうという気持ちにはなれないものです。 また、注意した後で大いに褒めても取り繕っている感じが否めません。 子供も、褒められたという気持ちにならないものです。
Bを選んだ人:
まず、中身に共感して褒めることで、子供の心は満たされます。日記や作文の指導では、 中身への共感が1番大切です。その後でなら、習った漢字に書き換えてごらんと言われても、 素直に直そうという気持ちになるものです。ただし、これもその子の性格や能力に応じてやることが大切です。 場合によっては、1個か2個の指摘に留めておくことも必要です。あまり、無理をすると書くことが嫌いになります。
Cを選んだ人:
この方法で毎日やれば、子供は書くことが大好きになるでしょう。楽しんで書くうちに文章表現力も付いていきます。 ただし、なかなか漢字を使えるようになりません。それでも、とにかく書くことを好きにさせたいというときは、この方法がいいでしょう。
Dを選んだ人:
この方法だと、文章を書くことに喜びを感じられなくなるでしょう。あまりやかましく言い過ぎると、 書くことが苦痛にさえなります。まず、様子や気持ちをグイグイ書く楽しさを味あわせることが大切です。 そうすれば書くことが好きになります。それがないところで、表記法だけを身につけても仕方がありません。
ポイント

私の実感を正直に言いますと、個性的で面白い文章を書く子は、ほとんどの場合あまり漢字を使いません。 漢字をしっかり使って、その他の表記法もきちんとしている子の書くものは、面白みに欠けることが多いというのが実感です。

もちろん、両方とも優れているという子もいますが、それは極めてまれです。子供はなかなか両方に気が回らないものです。 どうせなら、文章の中身の方に気を回らせた方がいいと思います。その方が、書くことの楽しさを味わえるからです。

私は、子供の日記や作文の指導は、書くことを好きにさせることが最優先だと思います。

漢字や表記法のことをやかましく言い過ぎて、書くこと自体を嫌いにしてしまっては元も子もありません。

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