今週の親力診断テスト

[ 問題 ]
担任の先生がとても熱心な先生です。一生懸命なのはいいのですが、宿題の 量があまりにも多くて困っています。全部やるのに毎日2時間くらいかかります。 他の子もそれくらいかかっているようです。どうしたらいいでしょうか?
  • 手紙(メール)で担任に伝える
  • 直接、担任に会って話す
  • 学級の保護者代表に言ってもらう
  • 校長先生に話して、言ってもらう
診断結果 マイナスの気持ちを伝えるときは慎重に
相手に自分のマイナスの気持ちを伝えるときは、慎重すぎる程、慎重にした方がいいでしょう。Aはかなりリスクが高いと思います。BとCがお勧めですが、いずれにし ても、「人柄」を見ることが決め手です。いきなりDというのは、手順として間違っ ていると思います。
Aを選んだ人:
うれしい気持ちや感謝の気持ちというようなプラスの気持ちを伝えるとき、手紙はとてもいい方法です。 でも、マイナスの気持ちを伝えるときは、やめた方がいいでしょう。
マイナスの気持ちを伝えるときは、相手の反応を見ながら、 相手の気持ちに配慮しながら伝えることがとても大切だからです。 手紙ではそれができません。相手にしてみ れば一方的に言われることになり、こじれるもとです。
しかも、手紙は書いたものが相手に残ります。いろいろな意味でリスクが高い方法といえます。
Bを選んだ人:
直接担任に会って話せば、相手の反応を見ながら、相手の言い分も聞きながら、伝えたいことを伝えることができます。さらに、両者にとっての妥協点を協力して探すこ ともできます。電話でもある程度可能です。ただし、これも相手によります。担任の人柄をよく考えて行う必要があります。相手によっては、「○○君の親から意見され た」と受け取る場合もあります。
Cを選んだ人:
大体の学校にはPTAの組織があり、各学級に保護者代表がいます。その人たちに言ってもらえば、「○○君の親に…」と思われることはありません。代表さんたちも、 「そのような声があるので…」ということで、話しやすいものです。担任の方も、その意見がみんなのものだと思えば、耳を傾けざるを得ません。
ただし、これも保護者代表の人がどのような人かによって違ってきます。必要以上に問題を大きくしてしまい、溝を深めてしまう場合もあります。
Dを選んだ人:
私も現役の一担任ですが、その立場としては、まず自分に言ってもらいたいというのが正直なところです。いきなり本人を飛び越えてということになりますと、やはりいい気持ちはしないものです。どんな組織にいる人でもそれは同じでしょう。まずは、本人からというのが手順だと思います。それでだめなら、その上ということになります。
ポイント

担任に言いたいことをどのように伝えるか、悩んだことのある親御さんは、かなり多いと思います。設問にある宿題の量のことは1つの例ですが、いろいろな場合に応用できるように回答しました。

今回述べたように、関係者の人柄をよく理解して対応を工夫することが、成否の分かれ目です。一時の感情に任せて鉄砲電話をしたり、爆弾手紙を書いたりしても、いい結果は得られません。

問題の状況と関係者の人柄を冷静に分析し、子供にとってベストになるような行動をしてください。また、そのためには、1人で抱え込んで悩まないことも大切です。いろいろな人に相談すれば、それだけいい方法が見つかる可能性が高くなると思います。

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