今週の親力診断テスト

[ 問題 ]
我が子がなかなか部屋の整理整頓をしません。そういうとき、あなたの一言は、次のどれに近いですか?
  • しっかり整理整頓しなくちゃだめでしょ
  • 何度言ってもできないなんて、だらしがないね
  • 整理整頓するとすっきりして気持ちがいいよ。さあ、やってごらん
  • 今から、すぐに整理整頓しなさい
診断結果プラスイメージの言葉遣いが大切
子供に指導や指示や注意をするときは、Cのようなプラスイメージの言葉遣いをするように心がけることが大切です。それができにくい場合は、Dのような単純な命令形も有効です。Aのようなマイナスイメージの言葉遣いでは、言われた方はあまりいい気持ちがしないものです。Bのように「だらしがない」と決めつけることは、人格否定です。これは絶対にしてはいけないことです。
Aを選んだ人:
このような否定的な言い方を、マイナスイメージの言葉遣いといいます。「服を脱ぎっぱなしにしないで」とか「布団もたためないの?」などの言い方もそうです。「だめ」とか「〜ない」などがたくさん出てきます。このような言い方をされると、言われた方はとても嫌な気持ちになるものです。理屈では分かっても、感情的に受け入れられなくなります。また、このような言い方で育てられた子は、自分に自信を持てなくなります。 全てにおいてマイナス思考になります。
Bを選んだ人:
Aと同じく、マイナスイメージの言葉遣いです。でも、さらに一言付いています。だらしがない、ずるい、だめな子、怠け者、うそつき、ばか、アホなどの言葉は、絶対言ってはいけません。これらは、相手の人格を丸ごと否定する言葉だからです。 注意するときは、“その事”についてのみ言うべきです。決して“その人”を否定する言葉を言ってはいけません。人格を否定する言葉は、子供の心に深い傷を負わせます。それは、確実に、自己否定と親への憎しみにつながっていきます。
Cを選んだ人:
このような肯定的な言い方を、プラスイメージの言葉遣いといいます。「服を脱いで洗濯機に入れてくれると助かるよ」とか「布団をきれいにたたむと気持ちがいいね」などの言い方もそうです。このような言い方をされると、言われた方は気持ちがよくなります。素直にやってみようという気持ちになるものです。また、このような言い方で育てられた子は、明るく素直で積極的になります。全てにおいてプラス思考になります。
Dを選んだ人:
このような言い方を、単純な命令形といいます。「服を脱いだら洗濯機に入れましょう」とか「布団をきれいにたたみなさい」などの言い方もそうです。実際の生活では、 いつもいつも肯定的な言い方をするというのもなかなか大変かも知れません。ときには、このような単純な命令形で指示することも必要です。マイナスイメージの言葉や人格を否定する言葉よりは、 よほどましです。
ポイント

親の言葉遣いは子供の性格を決定付けるくらいの影響力があります。 生まれてからずっと一緒に生活しているのですから、当然です。毎日毎日マイナスイメージの言葉遣いをシャワーのように浴びて育つ子のことを、どうか考えてみてください。それで、自信を持って明るく前向きな人間に育つことができれば、奇跡です。ましてや、人格否定の言葉を投げかかられて育つ子はさらにかわいそうです。

問題では、整理整頓のことを取り上げましたが、これは1つの例にすぎません。マイナスイメージの言葉遣いをする人は、全てにおいてそのような話し方になっています。自分の身の回りや職場の中にも、必ずそういう人はいます。そういう人を観察してみることをお勧めします。そして、我が身を振り返ってみてください。言葉の中に「〜ない」とか「だめ」という言葉が多く出てくるとしたら、 気を付けてください。

自分の言葉遣いに気が付けば、それを変えていくことができます。 意識して、プラスイメージの言葉遣いをするようにしてみてください。意識していれば、だんだんできるようになってきます。すると、考え方自体もプラス思考に変わってきます。しばらく努力を続ければ、これは達成可能です。というのも、これも1つの習慣だからです。そして、ある日、あなたは自分が変わってきたことに気が付くはずです。これは、私、親野智可等が保証します。

親力診断テストの最新号(木曜更新)がいち早く読める!
  • 教育のまぐまぐ!の登録はこちら >
  • メールアドレス:
  • 規約に同意して
あなたの親力を診断!