診断結果 階段で子どもが転びそうになりました。そのとき、あなたの一言は?
  • A:何してるの!
  • B:だいじょうぶ?
  • C:気を付けて!
Aを選んだ人:×
これは、相手を気遣うのではなく、相手を非難する言葉です。まず最初にこういう言葉が出る人は、何かにつけ相手を非難する傾向が強いと言えます。子どもにノートの字を書き直させたいときは、「こんな雑な字じゃ読めないでしょ。書き直しなさい」という言い方になりがちです。また、私の観察では、「○○しないとダメでしょ」「また○○してないじゃないの」などの否定的な言い方も多いようです。
Bを選んだ人:
これは相手を気遣う言葉です。相手を非難する要素は全くありません。まず最初にこういう言葉が出る人は、何かにつけ相手を非難しない言い方ができるのです。子どもにノートの字を書き直させたいときは、「この字とこの字が上手だね。上手な字が10個あるよ。じゃあ、書き直した方がいいと思う字を自分で見つけて書き直してごらん」という言い方ができるのです。また、私の観察では、「○○するとうまくいくよ」「○○ができてすごいね」などの肯定的な言い方も多いようです。
Cを選んだ人:
これは、相手を指導する言葉です。Aのように相手を非難する要素はありません。でも何ごともそうですが、指導する前に、まず相手を気遣ったり共感したりすることが大切です。「だいじょうぶ?気を付けてね」という順番が大事なのです。それがなくていきなり指導だと、素直に聞き入れてもらえなかったり、場合によっては反発されたりすることもあります。
ポイント

この問題場面のようなとっさの一言は、その人の心の傾向をよく映し出すものです。なぜかというと、前もって考えておくことができないものだからです。このような無意識の一言にその人の人間性が表れるのです。

ABCのそれぞれの解説を読んだみなさんの中には、たったの一言からそこまで広げて考え、勝手に決めつけるのは納得できないと思う人もいるかも知れません。でも、私はそうは思いません。

「たった一枚の葉っぱの中に、宇宙の秘密が秘められている」と、どこかの詩人が言っています。同じように、「たった一言の中にその人の有り様が秘められている」と、私は言いたいと思います。

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