- 親のすすめることに「イヤ」と言う子。どう思いますか?
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- A:「イヤ」と言えるのはすばらしいことだ
- B:親子の信頼関係がないので、子どもが素直になれないのだ
- C:子どもの将来のことを考えたら、親の言うことを聞かせるべきだ
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- Aを選んだ人:◎
- 自分の意思をしっかり持っている子は、大変有望です。と同時に、非常に貴重です。自分のやりたいことがある、自分の世界がある、自分の進みたい道がある、そういう子は自分の人生をたくましく生き抜きます。いつも親に従っている子、親の顔色ばかり見ている子、「イヤ」と言えない子、そういう子は言われたことしかできない大人になります。
- Bを選んだ人:×
- 親子の信頼関係があるからこそ、子どもは「イヤ」と言えるのです。子どもが「イヤ」と言うこともできない、嫌々ながら従っているけど心では恨んでいる、そういう面従腹背の関係がもたらすものとしては悲劇以外あり得ません。
- Cを選んだ人:×
- このような考えの強い親に育てられると、子どもに真の自主性は育ちません。今このような考えの親がとても増えているようで、心配です。特に、勝ち組負け組という言葉が流行り出した頃からこの傾向が強くなったようです。中学受験の異常なブームも、その表れの1つです。
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ずっと親の言うことを聞いてやってきた子が、ある日突然ポッキリ折れる例がたくさんあります。受験勉強や習い事をイヤと言わずにがんばってきた子が、急に全てを投げ出したり、一切やる気をなくしたり、親に猛反発したり、不登校になったり、夜間徘徊したり、家出をしたり、自室に閉じ籠もったり、自傷行為に及んだりという例がたくさんあるのです。
中学受験の異常なブームの中で、このような種が今たくさん蒔かれているのではないかとすごく心配です!!今はまだ表面化していなくても、いずれそれは必ず出てくるのです。
子どものうちに爆発して、溜め込んだものを吐き出せる子はまだいい方です。大人になってからその反動が出ると、もっと大変なことになるからです。
自分のやりたいことがある、自分の世界がある、自分の進みたい道がある、ぜひ、そういう子にしてやってください。こういう生き方を身に付けさせることこそが教育です。
こういう生き方は、大人になって急にできるものではありません。子どものときからこうやって生きてきた人だけが、そのように生きられるのです。育ち方が生き方になるのです。
中には、未だに「男の子ならそれでいいけど、やっぱり女の子は…」という考えの人もけっこういるようです。でも、この問題文のように、女の子も自分の意志を持って自分の人生を生きていくことが大事なのです。その点において、男も女もないのです。
親のお節介に「イヤ」と言えるガッツこそが、生きる力です。社会に出てからも、ペーパーテストの点数だけいい人が、ガッツのある人にかなうはずがありません。
私は、どの子にも自分自身の人生を生きて欲しいと心から思います。
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