- 音楽会で「はじめの言葉」を言う係の娘。朝になって「行きたくない」と言い出しました。どうする?
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- A:「緊張するよね。でも大丈夫、うまくいくよ。がんばって」と言う
- B:「あなたならできるよ。大丈夫、うまくいくよ。がんばって」と言う
- C:「緊張するよね。どきどきするよね。心配だよね」と言う
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- Aを選んだ人:◎
- このように、「まず共感があって、それから安心させて励ます」という順番が一番いいのです。「こういうときって緊張するよね。どきどきするよね」というように、まずはその子の気持ちを受け入れて共感してやってください。それで、その子は「今の大変な状態が分かってもらえた」ということで、気持ちが満たされます。その後で、さらに安心させてやり励ましてやれば、がんばる勇気がわいてきます。
- Bを選んだ人:○
- この言い方には、相手の不安への共感がありません。共感がなくて「大丈夫だよ」や「がんばって」ばかり言われると、自分の大変さが分かっていないのではないかと感じてしまうものです。
- Cを選んだ人:×
- いくら共感が大事とは言っても、これではよけいに心配になってしまいます。十分な共感の後で、「大丈夫、うまくいくよ。がんばって」と言ってやることが必要です。
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大人同士で何か困っている人の話を聞いたり相談に乗ったりするときも、この共感と安心・励ましの両方が大切です。
そして、この2つは一見矛盾しているように見えることがほとんどです。片方で「つらいね」「困るよね」「頭にくるよね」「大変だね」と言いながら、もう一方で「大丈夫だよ」「なんとかなるよ」「うまくいくよ」と言うのですから。でも、どちらか片方では不十分なのです。
さらに、「共感」「安心・励まし」に加えて、何らかの「提案」をしてやることが必要な場合もあります。「○○するといいよ」「○○するとうまくいくよ」などの、具体的で合理的な提案です。
この音楽会の場合では、次のようなものがあります。「『人』という字を手に書いて、飲み込むと落ち着くよ」「始まる前に深呼吸して、息を長く吐くといいよ」「言葉を紙に書いてポケットに入れておけば、いざというとき見られるよ」などです。
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