診断結果 息子がレスリングの試合で負けて大泣き。さあ、どうしますか?
  • A:たっぷり泣かせてやってから、「どうしたら勝てると思う?」と言って考えさせる
  • B:泣くのをやめさせて、「今度がんばればいい」と励ます
  • C:泣くのをやめさせて、「なぜ負けたと思う?」と言って考えさせる
Aを選んだ人:
泣きたいときは、たっぷり泣くことで気持ちがすっきりします。その後で、「どうしたら勝てると思う?」という前向きな聞き方で考えさせることが大事です。この順番なら、うまく気持ちを切り替えて、次に向けてがんばれるのです。
Bを選んだ人:
泣きたい気持ちを抑えつけてしまうと、気持ちがいつまでもすっきりしません。
Cを選んだ人:×
Bと同じで、気持ちがいつまでもすっきりしません。さらに、「なぜ負けたと思う?」だと、「弱いから」「練習しないから」などのマイナスの答になります。プロの反省ならこれもいいでしょうが、子どもの場合はAのように前向きな聞き方の方がいいのです。
ポイント

大人は、子どもが泣いているとすぐに止めたがります。というより、子どもだけでなく、大人が泣いているときもすぐに止めたがる人が多いようです。

みんな、「泣くな、泣くな」「泣かない、泣かない」「泣いてるとみっともないよ」「強い子は泣かないよ」「強い、強い」「平気、平気」「笑って、笑って」などと言って、止めたがります。

「泣いていいんだよ」「泣いちゃえ、泣いちゃえ」「思い切り泣きな」「悲しいね、悲しいね」「悔しいね、悔しいね」などと言って、泣くのをすすめる人はまずいません。

それは、相手のことを思って、慰めてやりたいからだと思います。でも、それがかえって相手のためにならないこともあるのです。というのも、泣きたいときにそれを抑えてしまうと、抑えられたストレスがそのまま心の内側にたまってしまうからです。

悲しい気持ち、悔しい気持ち、惨めな気持ち、辛い気持ち、そういう強い感情がおそったときは、泣くことで発散した方が精神衛生上いいのです。人間は、もともとそうするようにできているのです。そのために、泣くという能力が備わっているのです。

それをしないで、強い感情を抑え込んでいると、それはいろいろなところに形を変えて出るようになります。例えば、不安、イライラ、怒り、攻撃、無気力、自己否定、などなどです。

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