診断結果 手でコーンフレークと牛乳をかき混ぜるわが子。あなたならどうしますか?
  • A:「楽しそうだね。何してるの?」と言う
  • B:「きたないよ」と言って、すぐにやめさせる
  • C:「食べ物を粗末にしてはいけませんよ」と言ってから、やめさせる
Aを選んだ人:
大人の常識ではしてはいけないことでも、子どもはそれなりの理由があってしているものなのです。「きたない」「粗末にしている」と決めつけるべきではありません。この場合は、硬かったコーンフレークが牛乳で柔らかくなっていく過程に興味津々だったのです。
Bを選んだ人:×
こういうとき、すぐに「きたない」と言ってしまう人はけっこういます。でも、それは子どもの探究心の芽を摘むことになります。
Cを選んだ人:×
大人の目からは食べ物を粗末にしているように見えても、子どもはそういうつもりでやっているわけではありません。「粗末にしている」と決めつけるべきではありません。
ポイント

これは、私が実際に見た光景です。このとき、お母さんは少しも騒がず、にこにこしながらしばらく子どもの様子を見ていました。

そして、しばらくしてから「楽しそうだね。何してるの?」と聞くと、子どもは「こ〜んなに柔らかくなった」と言ってコーンフレークをつまんで見せました。最初はパリパリしていたコーンフレークが、牛乳でフニャフニャになったのが不思議でたまらないといった様子でした。

それから、お母さんは自分のお皿からパリパリのコーンフレークを子どもに渡して、「これと比べてごらん」と言いました。その子はパリパリのコーンフレークとフニャフニャのそれを指でつまみ比べてから、うれしそうに「ぜ〜んぜん違う」と言いました。

それから、お母さんは子どもにおしぼりで手を拭かせてからスプーンを渡しました。子どもは、スプーンを上手に使っておいしそうに食べ始めました。

自分の好奇心が満たされた子どもは大いに満足したはずです。また、それによって、世界に溢れるいろいろな不思議に向かうさらなる探究心の芽も育てられたはずです。

このように、何事につけ子どもの気持ちを理解した上で受容的共感的に対応できる親なら、子どもは本当に幸せです。子どもは素直に育ちますし、その結果、思いやりやマナーや礼儀も自然に身に付くのです。

その反対に、子どもの気持ちを理解しようという気がまったくなく、「ここで食べ物を粗末にしないように教えなければ」という意識が前面に出る親もいます。これだと、子どもはかわいそうです。これを、私はしつけ最優先主義と呼んでいます。

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