- ダメなものはダメと言うべき?
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- A:物事や行いについて「ダメ」と言うのはいい。ダメなものはダメと言うべき
- B:物事や行いについて「ダメ」と言うのもよくない。自分は言わないようにしている
- C:物事や行いについて「ダメ」と言うのもよくない。でも、ときどき言っている
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- Aを選んだ人:×
- 言うほうは「子どもの人格を否定しているのではなく、物事や行いについて言っている」と思っていても、聞くほうはそう受け取れないことが多いのです。「ダメ」という強い否定の言葉を使われるだけで、自分が否定されているように感じられるものなのです。言葉の持っているイメージ喚起力は強烈なのです。
- Bを選んだ人:◎
- すばらしいです。このまま「ダメ」を使わないようにしていると、すべての人間関係がよくなります。
- Cを選んだ人:△
- 「よくない」とわかっていたら、ぜひ気をつけましょう。「ダメ」と言いそうになったら、ほかの言い方に翻訳して言うようにするといいでしょう。
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いくら頭にきたときでも、人格を否定する言い方は絶対にしてはいけません。たとえば、「ダメな子」「情けない子」「お前はだらしがない」「そういう子は嫌いだ」などです。これは、相手を深く傷つける言葉です。
ですから、人格を否定するのではなく、物事や行い自体を対象にするべきだと私も思います。ただし、そのときも言い方が大事です。いくら物事や行いのことだからといっても、「○○しちゃダメでしょ」や「また、○○してない」などの否定的な言い方はしないほうがいいのです。
というのも、「○○しちゃダメでしょ」「また、□□してない」「△△できてないじゃん」「××しなきゃダメでしょ」「◇◇はダメって言ったでしょ」などと言われ続けていると、自分がダメと言われているように感じられてしまうからです。言うほうはいろいろな物事や行いについて別々に言っているつもりでも、受け取る人は1人ですべてを受け取ってしまうのです。
このようなわけで、「ダメ」「○○ない」などの否定的な言い方をしそうになったら、すぐに別の言い方に翻訳して言う癖をつけることをおすすめします。「○○するといいよ」「○○するとうまくいくよ」などのプラス思考の言い方が一番です。または、「○○しよう」「さあ、○○するよ」「○○してください」「○○しなさい」などの単純な言い方でも、否定的な言い方よりははるかにマシです。
世間では「ダメなものはダメと言うべき」とよく言われますが、本当は、「ダメなものをダメと言わずに導く」ことが大切なのです。
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