今週の親力診断テスト

[ 問題 ]
6年生の我が子が宿題の計算ドリルを一生懸命やりました。あなたの行動は次のどれに近いですか?
  • 自分で丸付けをさせる。その後、間違っていたところを直させて、できたら丸を付けてやる。 そして、がんばったことを褒める。
  • 親が丸つけをしてやる。その後、間違っていたところを直させて、 できたら丸を付けてやる。そして、がんばったことを褒める。
  • 「全部合っているといいね。6年生になって、しっかりしてきたね。 これなら、中学でも大丈夫だね」と言って、大いに褒める。
  • 「よくがんばったね。お父さんが帰ってきたら、お父さんにも見てもらおうね。 お父さんも喜んでくれるよ」と言って、大いに褒める。
診断結果 宿題の即時確認で力を付けてやろう
問題を解いた後、すぐに丸付けをすることがとても大事です。 一生懸命やった直後にその正否を確認することで、記憶に深く刻まれるからです。 ですから、正解は、AとBです。
Aを選んだ人:
直後の丸付けで、丸がたくさん付くと、大きな達成感を味わうことができます。 これがやる気につながります。また、直後の丸付けで、自分が正解と思い込んでいたものがバツと分かったときはショックが大きくなります。ですから、次に間違えなくなるのです。時間が経てば経つほど、これらの効果は目に見えて薄くなります。このことを、教育心理学では、「即時確認の原理」と呼んでいます。
Bを選んだ人:
6年生は中学生に近くなっているので、だんだん自分で丸付けができるようにしていくことも大切です。でも、これも子供によりけりです。6年生でも、まだ親がつけてやった方がいい子もいるのです。6年生だから自分でつけさせるというのではなく、我が子の状態によってやり方を決めることが大切です。半分つけてやって、残りを自分でつけさせるなどの工夫で、 少しずつステップアップするということも考えられます。いずれにしても、○年生だからというのではなく、我が子の状態に合わせることが大切です。ですから、これも◎です。
Cを選んだ人:
中身の確認がないまま大いに褒めても、子供もピンときません。 もしかしたら、大半がバツかも知れないのです。こういうのを、 私は空褒め(からぼめ)と呼んでいます。
Dを選んだ人:
これも空褒めです。
ポイント

子供が宿題をやったら、できるだけ早く親が見てやってください。 中身をしっかり見てやって、がんばったことを褒め、足りない点を指摘してやってください。 こういうことをしっかりやっているのといないのとでは、子供の意欲は全く違ってきます。

でも、中には、宿題の丸付けは先生の仕事と考えている親御さんがいると思います。 それは先生の仕事で、それで給料をもらっているのだからと。 だから、私は、子供の宿題に丸を付けないのだと。

私は、その考え方は損だと思います。なぜかと言えば、一つも我が子のためにはならないからです。 我が子を伸ばすにはどうするかという視点で考えた場合、上記のAやBがいいのは明らかです。

そもそも宿題は何のためにあるのでしょうか?それは子供の力を伸ばすためなのです。 そのためにどうするべきかを、まず第一番に考えるべきではないでしょうか?

給料をもらっている先生がやるべきだとかどうだとかいう理論や主張は、 本来どうでもいいことなのです。先生のことなどどうでもいいのです。 大事なのは、愛する我が子を伸ばすことです。

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