診断結果子どものちょっとしたウソに、どう対応しますか?
  • A:ちょっとくらいのウソは、軽く注意したり場合によっては見逃したりする
  • B:ウソは絶対に許さない。ウソをついたら必ず指導する
  • C:そのときの親の気分によって、叱ったり見逃したりと、対応が大きく違ってくる
Aを選んだ人:
子どものちょっとしたウソを、すべて深刻に受け止め過ぎる必要はありません。
Bを選んだ人:×
ちょっとしたウソも絶対許さない親だと、子どもはとても息苦しくなります。そして、子どもは自分を守るためにもっとウソをつく必要に迫られます。親にある程度の寛大さがないと、子どもは親に心を許せなくなり、かえって隠し事が増えるようになります。
Cを選んだ人:×
気分次第で対応が大きく違うということほど非教育的なことはありません。これが多いと、子どもは何ごとも大人の顔色を伺って判断するようになります。
ポイント

ちょっとしたタイミングで口から出てしまったとか、ちょっとめんどくさいから適当にウソで済ませた、などというウソはそれほど深刻に考えなくていいと思います。

また、ウソを言った方が相手のためになる、お互いのためになる、八方丸くおさまる、などというウソも同じです。

大人であるみなさんも、こういうウソをつくことがあると思います。これらは、人が安らかに生きていくためにも、また、人間関係を安定させるためにも必要なものなのです。「ウソは人間関係の潤滑油」とか「ウソも方便」などのことわざが教える通りです。

こういうちょっとしたウソは、大人よりも子どもの方が多いと言われています。というのも、子どもは立場が弱くて自分を守る必要があるからです。でも、もしかしたら、子どもの方がウソが下手でばれやすいので子どもの方が多いと言われているだけなのかも知れません。

ちょっとしたウソなら、「ばれてるよ。今から歯を磨きなさい」などと軽く注意すればいいでしょう。もっと些細なものなら見逃してやてもいいのです。Aの「場合によって」というのは、「親の気分によって」ではなく「ウソの程度によって」ということですので、誤解しないでください。

Bの人は、「厳しくしないと、なんでもごまかして平気な人間になるのではないか」と心配なのだと思います。でも、それほど心配する必要はありません。

日頃から、子どもの話を共感的に聞いたり、触れ合いやコミュニケーションに心がけたり、叱ることを減らしてほめることを増やしたりというやり方で、親子の信頼関係をしっかり作っていれば、だいじょうぶです。

ただし、次のような場合は気をつける必要があります。
・人に迷惑をかけたり誰かを傷つけたりするウソをつく
・ちょっとしたタイミングで、などと言えないくらい計画的で確信的なウソをつく
・ちょっとしたウソとはいっても、それがあまりにも多い

これらは、愛情不足、欲求不満、恐れや危機感、自己不信、他者不信などのサインかも知れません。叱りつけるよりも、子どもがこういうウソをつかなくてもいいようにしてあげることが大切です。

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