診断結果子どもが「だって…」と答えたとき、どうしますか?
  • A:「だって」の前に、まず、「ごめんなさい」でしょ
  • B:どうしたの?
  • C:「ごめんなさい」って言ったら、理由を聞いてあげるよ
Aを選んだ人:×
この場合、子どもには何か言いたいことがあるのです。それは、自分を正当化するための言い訳かもしれませんが、もしかしたら、本当に正当な言い分かも知れません。現時点ではわからないわけですから、まずは事情を知る必要があります。
Bを選んだ人:
まずは、子どもが言いたいことをたっぷり聞いてやることが大切です。それで、正当な理由があることがわかれば、大人の対応は違ったものになります。もし、その子に正当な理由がないとわかれば、そこできちんと謝らせればいいわけです。また、「その子に少しは正当な言い分があるけれども、カバンを蹴ることは許されないので謝らせる」という判断になることも多いと思います。その場合も、自分の言いたいことをしっかり聞いてもらった後でなら、素直に謝ることができます。自分の言い分をまったく聞いてもらえない状態で謝らせても、心のこもらない形だけのものになってしまいます。
Cを選んだ人:
もしかしたら、この子はお兄ちゃんにもっとひどいことをされて、そのせいでこういうことをしたのかも知れません。その場合、謝るように言われても、とても素直に謝ることはできません。大人でもできないはずです。
ポイント

大人は、まず謝らせてから理由を聞こうと考えます。でも、もしその子に正当な理由があって、しかも性格が頑固な場合、謝ることを強く拒む場合もあります。その場合、大人は子どもが自分の言うことを聞かないことが許せなくて頭に来てしまいます。

そして、なんとしても自分に従わせて謝らせることが最優先になります。それで、大人と子どもの意地比べになって、本来の問題とは別のところで親子のバトルが始まります。

大人は、言い訳の前にまず謝れる子にしたいと考えます。大人の社会では、まず謝った方が万事うまくいくことが多いからです。それはかなりの部分真実であり、生きる知恵として必要なことです。

それで、子どもに対してもまず謝ることを教えたいと思うわけです。でも、親があまりそれにこだわると逆効果になる可能性があります。先のような親子バトルになりますし、謝りたくない状態で謝らされることが多いと、不満が募り被害妄想的になります。

それより、しっかり子どもの話を聞くことで信頼感を育てることが最優先です。親への信頼感を持てた子は、その後の人間関係を信頼感をもとにしてつくることができます。そこさえしっかりしていれば、謝るべきときは素直に謝れる大人になります。

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