- 子どもの物を捨てたいとき、あなたの判断は?
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- A:もともと親のお金で買った物なのだから、いらない物は捨てていい
- B:事前に「片づけてない物は捨てていい」という約束を親子でしておけば、捨ててもいい
- C:やはり、子どもに聞いてから捨てた方がいい
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- Aを選んだ人:×
- これは親の一方的な理屈です。親がこういう理屈を振りかざすと、子どもは「生んでくれと頼んだ覚えはない」という理屈を持ち出すようになります。
- Bを選んだ人:×
- 理論的には正しいように見えます。でも、実際にこれをやると間違いなく親子の信頼関係は崩れます。子どもが、親に対するいい感情を持てなくなるからです。親の大きな愛情に包まれて安らぐどころか、いつもびくびくして過ごすことになります。
- Cを選んだ人:◎
- 親がいらないと思って捨てたものが子どもにとっては大切なものだった、ということはよくあることです。それに、親子の信頼関係は片づけよりも大切です。
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人間にとって、所有物と自我はかたく結びついています。自分の所有物は自我の延長でもあり、または、別の角度から見れば自我が寄って立つ土台でもあります。
ひとが自分の物を他人に勝手に使われると頭に来るのも、そこに理由があるわけです。場合によっては、自分の物を勝手に触られたり位置を変えられたりしただけで頭に来ることもあります。それらは、すべて、自分の自我が不当に侵されたと感じることによるものです。
ですから、親が子どもの物を捨てるというとき、それはただ単に物を捨てるという行為に留まらないことを覚えておく必要があります。
つまり、大人の方は片づけてきれいにしてあげたつもりでも、子どもの方は自分の自我が無視されたと受け取ることになります。とくに、思春期においてはそうです。
実際に、私の知り合いでBのような強攻策をとった父親がいました。今、子どもは成人しましたが、父親とは長い断絶状態が続いています。実家には、年に一度、父親がいないときを見計らって母親に会いに来るそうです。
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