- 片膝立てて食事など反抗期の気になる行動。どう思いますか?
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- A:絶対譲らず直すまで注意するべきだ
- B:いちいち注意しないで、目をつぶることも必要だ
- C:たとえ効果がなくても、必ずひと言くらいは注意したほうがいい
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- Aを選んだ人:×
- これだと、絶えずガミガミ言うことになり、親子ともども大きなストレスを抱え込むことになります。ただでさえ不安定なこの時期の子どもが、家庭内のストレスをいっぱい抱え込んでよけいに不安定になるのは、とても危ないことです。
- Bを選んだ人:◎
- 反抗期の子どもには、反抗的態度を取らせてあげることが大切です。もちろん、絶対に許されないことは譲ってはいけませんが、それ以外のことは目をつぶっていればいいのです。家で安心して反抗的な態度を取れるようにしてやってください。
- Cを選んだ人:△
- Aほど極端ではないですが、結局はAと同じことになります。ただ、親の言いたいことを上手に伝えることは大切です。それについては、「ワンポイント」の最後のほうを見てください。
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Aの場合、親に「ああしろ、こうしろ」と言われるのがたまらなく嫌な反抗期の子どもと、「どっちが偉いかわからせたい」と思っている親の間で絶えず覇権争いが繰り返されることになります。
その中で、親子の葛藤が必要以上に深刻になってしまうこともあり得ます。つまり、反抗期によくある葛藤以上の葛藤です。そうなると、反抗期が終わって元に戻るべき時期が来ても戻れないということにもなりかねません。場合によっては、生涯にわたるしこりが残ってしまうこともあり得ます。
Aの場合、この他に別の問題も起こり得ます。もし、子どものほうが引き下がり、親の言うことを何でも素直に聞くようになったとしたらどうでしょう?または、最初から子どもが白旗を揚げざるを得ないような親だったらどうでしょう?覇権争いはなくなりますが、同時に大切なものが失われます。
子どものほうは自分に無力感を感じ、反抗期の発達課題をこなせないことになってしまいます。そうなると、生きていく上で必要になる健全な自己主張や積極的に働きかける意思と能力も育たないことになります。
この時期の子どもに、親の言いたいことを上手に伝えるには、次のことが大切です。
1,少しでも望ましい行動が見られたときは必ずほめる
2,特に望ましい変化が見られない場合でも、取り敢えず先にほめてしまうのも効果的3,「○○しなきゃだめでしょ」などの否定的な言い方は、一切やめる
4,「○○するといいよ」などの肯定的な言い方で言う
5,「○○してくれてありがとう」などの感謝する言い方で言う
6,「○○してくれるとうれしい」「○○だと心配だ」などのアイメッセージで言う
7,「さあ、○○しよう」「○○してね」「○○しなさい」などの単純な言い方で言う(「あなたはいつもどうのこうの…」などと、余分なことは言わない)多少のことには目をつぶりつつ、言いたいことを言うときはこれらの言い方に徹するようにしてください。これが実際的で効果的な対処法です。
この時期の子どもは煮え立っている鍋と同じです。鍋の中の具を煮込むには煮え立つことが必要だから煮え立っているのです。ですから、煮え立たせておけばいいのです。
親がよぶんな手を出して不快な思いをする必要はありません。ましてや、「煮え立つのはけしからん」とばかりに、水をかけて無理に冷やすなどということはやめるべきです。
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