診断結果子どもの望ましくない要望や愚痴に対して、あなたの返事は?
  • A:「え〜っ?!」「ダメ、ダメ」「ダメだよ」「ムリ、ムリ」「何言ってるの?!」「そんなこと言ったって、しょうがないでしょ」「ダメに決まってるでしょ」などが多い
  • B:「そうだね」「そう、そう」「たしかに」「わかる、わかる」「たいへんだね」「それは困るよね」「それはイヤになるよね」「頭に来るよね」などが多い
  • C:「だけどね」「でもね」「そうは言ってもね」「わかるけどね」「それはそうだけどさ」などが多い
Aを選んだ人:×
このように、いきなり「ノー(No)」を突きつける門前払いの拒否が多いと、子どもは「親に何を言ってもムダ」と感じるようになります。
Bを選んだ人:
このように、まずは「イエス(Yes)」と言えるひとは、共感力がある人です。たとえ親にとって望ましくない要望や愚痴でも、いきなり否定するのではなく、まずは共感的に聞いてあげることが大切です。
Cを選んだ人:×
このように、いきなり「バット(But)」を突きつけるのも、Aの門前払いと同じです。
ポイント

子どもというものは、親からみると望ましくない要望や愚痴を言ってくることがよくあります。○○が欲しい、○○をやりたい、塾を辞めたい、部活がたいへん、先生が嫌い、などなどいろいろあります。

そういうとき、親は「これはまずい、何とか思いとどまらせたい。阻止したい。親がいいと思う方へいかせたい」という気持ちを強く持ちます。それで、いきなり「ノー」や「バット」などと言ってしまいがちです。

でも、それが多いと、子どもは「親に何を言ってもムダ」「親は話にならない」「どうせ聞いてもらえない。わかってもらえない」と感じるようになります。その不信感が募ると、親に隠したりウソをついたりするようになります。

たとえ最終的には「ノー」と言わざるを得ないことでも、まずは子どもの話にたっぷり耳を傾けて共感的に聞いてあげることが大切です。私は、これを「イエス、イエス・・・バット」と呼んでいます。これによって、子どもは「一応、話を聞いてもらえた」「気持ちをわかってもらえた」と感じることができます。

また、共感的に聞いてあげていると、子どもは話しやすいのでどんどん話してくれます。その話の中で、別の解決方法が見つかることもありますし、妥協点が見つかって交渉が可能になることもあります。門前払いで拒否してしまうと、話が続かないので、これらの可能性もなくなってしまいます。

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