診断結果めずらしく100点を取った子に、何と言いますか?
  • A:すごいじゃん。やったね。おめでとう。お母さん(お父さん)もうれしいよ
  • B:すごいじゃん。やったね。おめでとう。やればできるじゃん
  • C:これでいい気にならないで、他の科目にもつなげていかないとね。やればできるんだから。これからも気を引きしめてがんばろう
Aを選んだ人:
子どもが喜んでいるときは、親も心から喜んであげましょう。自分のことで喜んでくれる親を見て、子どもはさらにうれしくなります。親の愛情を実感することにもつながります。
Bを選んだ人:
「やればできるじゃん」は余分です。言う方はほめているつもりでも、言われる方は少し引っかかります。これは、「今まではがんばってなかったから、できなかったんだ」という意味だからです。
Cを選んだ人:×
これでは、子どもはうれしい気持ちが冷めてしまいます。そして、「親はうれしくないんだ」「自分は愛されていないのかも」と感じてしまうことにもなりかねません。
ポイント

ある知り合いの編集者が私に言いました。彼は、第一志望の高校に合格したとき父親にこう言われたそうです。「受かった、受かったと喜んでばかりはいられないだろ。お前はまだまだ努力が足りない。本気でやれば、もっと伸びるだけの能力があるはずだ。高校生活でそれを見せてみろ」

父親は、有頂天になっているわが子が心配になり、同時にさらなる努力を促すために言ったのでしょう。「もっと伸びるだけの能力があるはずだ」という言い方でほめるつもりもあったでしょう。

でも、彼は、それを聞いて、「お父さんはちっともうれしくないんだ」と感じ、すごくさみしい気がしたそうです。また、その言葉を聞いてやる気が出たということはまったくなく、ほめられたという気もしなかったそうです。

彼は言いました。「今は父親の気持ちがわかるけど、当時はたださみしいだけだった。うれしい気持ちに水を浴びせられた感じだった。一緒に喜んでくれる父親がいる友達がうらやましかった」。

まずは、一緒に心から喜んであげましょう。もし、どうしても伝えたいことがあるなら、その後で言葉を選んで上手に伝えましょう。

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