- 子どもに「やりなさい」と言いたいとき、どんな言い方が多いですか?
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- A:何でやることやらないの。ちゃんとやりなさい。何度言ったらできるの。いつもいつも同じこと言われて。あなたのために言っているのよ。嫌ならやらなくてもいい。やめちゃいなさい。
- B:まったくずるいんだから。こんなにだらしのない子はもういらない。言うことが聞けないないのはうちの子じゃない。出て行きなさい。あんたなんかいない方がいい。
- C:今からすぐやりなさい。見ててあげるから、がんばって。5分でやっちゃおう。用意、ドン。はい、もうできた。始めちゃえばすぐできるね。これから、早めにやっておくと気持ちいいよ。どうしたら忘れずにできるか、いい方法を考えてみよう。
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- Aを選んだ人:×
- 否定語のオンパレードです。こういう言い方をされていると、子どもはまちがいなく自分に自信がなくなります。そして、親への不信感が抑えがたく出てくるようになります。
- Bを選んだ人:×
- 否定語のオンパレードです。しかも、「ずるい」「だらしのない子」などは人格否定であり、「うちの子じゃない」「出て行きなさい」「いない方がいい」などは存在否定です。これらは、口が裂けても言ってはいけない言葉です。
- Cを選んだ人:◎
- 単純型と肯定語に徹しているところが、すばらしいです。そして、最後に、いい方法を考えようと提案しているのもすばらしいです。
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子どもにとって、親の言葉は環境そのものです。ですから、親はつねに自分の口癖を意識していることが大切です。
人格否定と存在否定の言葉は、どんなときでも、いくら頭に来ても絶対に言ってはいけません。一度放たれた矢は、戻すことができないのです。
ところで、さすがに、Bのような人格否定や存在否定の言葉をぶつける親は少ないようです。でも、Aのような否定語は、けっこう普通に使っている親が多いのです。
つまり、人格否定や存在否定はいけないけど、物事についてなら否定的な言い方でもいいと考えている親が多いのです。でも、これが実は大きな問題なのです。
いくら物事についてであっても、否定的な言い方を繰り返していれば、結局は人格否定や存在否定と同じことになってしまいます。言われる方はこれらの否定語をすべて1人で受けるのですから、結論として「自分はダメだ」「自分なんかいない方がいいのではないか」ということになってしまうのです。
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