今週の親力診断テスト

[ 問題 ]
佐藤一郎さんは、中学、高校、大学と、バレーボールをやってきました。バレーボールは素晴らしいスポーツなので、小学5年生になる息子の三郎君にもやらせたいと思っていました。ちょうどそのころ、佐藤さんの弟の二郎さんが地元に帰ってきて、 バレーボール少年団のコーチをすることになりました。この二郎さんは、バレーボールの元日本代表選手でした。 二郎さんは甥の三郎君をしっかり指導すると言ってくれました。ところが、当の三郎君はバレーボールより絵を習いたいと言い出しました。さて、あなたならどうしますか?
  • バレーボールを習わせる
  • 絵を習わせる
  • しばらく、両方やらせてみる
  • バレーボールをやってみるように説得する
診断結果やりたいことを自分で決めるのが一番です
自分がやりたいことを自分で決めてやるのが一番です。たとえその選択で失敗しても、 自分の道の決め方と自立の精神を養うことができます。ですから、一番いいのはBです。
Aを選んだ人:×
三郎君本人は、バレーボールより絵を習いたいと言っているのです。 それを無視してはいけません。本人の気持ちを無視して進めると、ろくなことになりません。 親がそれを好きだからと言って、子供も好きになるとは限りません。 強制するようなことは絶対に慎むべきです。
Bを選んだ人:
本人がやりたいと言ったことをやらせるのが一番です。本人のやる気が高まっている今、ぜひ、絵を習わせてやって欲しいと思います。「好きこそものの上手なれ」という通り、大人も子供も好きなことをやるのが成功の秘訣です。そして、それ以上に大切なのは、 自分が進むべき道を自分で決める経験をさせることなのです。
Cを選んだ人:
バレーボールをやっているうちに、だんだん興味を持ってくる可能性はあります。絵を習ってみたけどそれほど楽しくはなかった、ということになる可能性もあります。ただ、試しにバレーボールをやってみることにも子供が同意しない場合は、 無理に行ってはいけません。それに、たとえ試しとはいっても、1度に2つのことを始めるのは子供にとって負担が大きいと言わざるを得ません。 ですから、慎重にやる必要があります。
Dを選んだ人:
親もやっていたし、叔父さんがコーチをしてくれるということもあり、 いい環境であることは間違いありません。ですから、子供がやる気になるようにあの手この手で説得するのもいいでしょう。 そのうちに、やる気になるかも知れません。ただ、無理な説得は慎むべきです。
ポイント

親がやらせたいことと子供がやりたいことが一緒なら、最高です。 でも、なかなかそうならないことも多いと思います。

そのとき、絶対に慎むべきことは強制です。親は我が子のためと思っていても、 子供の側からすれば大きな迷惑です。ときに、それは一種の暴力ですらあります。 親が強権を発動すれば、子供は従わざるを得ません。 でも、子供の心には不満と反抗心が育ちます。

ただ、親の方からの説得ということはあっていいと思います。 我が子の性格や適性を見て、または、我が子に必要なものは何かを考えて、 今何をするべきかを冷静に判断できるのは親ですから。それは、子供には無理なことなのですから。

しかし、このとき問題なのは、 説得しているつもりがいつの間にか強制になってしまっていることがとても多いということです。 かなりの確率で、こうなってしまう可能性があります。ですから、大人は自らを戒めることが大切です。 説得はいいけど強制はだめです。

一番いいのは、自分がやりたいことを自分で決めてやらせることです。 大人も子供も自分がやりたいことを自分で決めてやるのが一番いいのです。 それでこそ、自分を生かしていくことができるのです。

時には、自分で選んだ道がうまくいかないこともあります。でも、それでもいいのです。 そこで、自分の道の決め方を学ぶのですから。それに、自分が進むべき道を自分で決める経験をさせることで、 初めて、自立の精神が養われるのです。他に方法はありません。

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