診断結果「テストでまた○○さんに勝った。私の方が頭がいい」と言う子。
  • A:美花さんに勝ってすごいね
  • B:そういう言い方は美花さんに失礼だよ
  • C:勉強がんばってるね
Aを選んだ人:
「勉強で誰かに勝った」という点を強調してほめると、「勝つために勉強する」という意識を強めてしまう可能性があります。
Bを選んだ人:×
子どもが喜んでいるところに、いきなり冷や水を掛けるのはいいことではありません。これだと子どもは立つ瀬がないでしょう。
Cを選んだ人:
このようにがんばったことをほめるという形が一番です。これなら、子どもは「よし、またがんばろう」という気持ちになれます。
ポイント

私は、勉強で人との勝ち負けにこだわる気持ちを全て否定するつもりはありません。誰かを目標やライバルとして意識して、勉強をがんばるというあり方もときにはあっていいと思います。

でも、それがいきすぎると問題が生じてきます。勝つための勉強というのは勉強の本来の姿ではありませんし、本来の姿から外れると何事も弊害が出てくるのです。

子どもの頃から勉強と勝ち負けを結びつけた教育をしていると、次のような傾向が出てきます。

異常なほどテストの点にこだわるようになる。何事も結果ばかり気にするようになる。点数や順位が上がらないと自分の存在を全否定してしまい、他にいいところがあっても価値を見いだせなくなる。

友達がわからないところを教えてあげない。成績の順位で友達を差別する。成績のいい子には高い価値をし低い子はバカにする。友達のがんばりを応援できない。友達の点数が下がることを喜ぶ。また、成人してからも弱肉強食的な発想を持つようになります。

中学受験で親が過度に点数や順位を重視して勝ち負けにこだわると、子どもの価値観をゆがめることになります。自我の形成途上でこのような価値観をすり込むと、子どもの人間性に影響が出ます。

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