今週の親力診断テスト
- [ 問題 ]
- 佐藤さんの家では、4年生の子供に、本人に欲しい物があるときにお金を渡して買わせていました。あるとき、同じクラスのお母さんがこう言いました。「これから、お小遣いは1ヶ月1000円の定額前渡し制にするつもり。4年生くらいでは、こういうやり方が多いんですって」それを聞いて、あなたならどうしますか?
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- 確かに、今までのやり方は幼すぎるので、そのお母さんの言うようにする
- 1ヶ月では長すぎるので、2週間ごとに500円にする
- 1週間ごとに200円にする
- 毎日30円ずつやることにする
- お小遣いのやり方は、スモールステップで進める
- お小遣いのやり方は、少しずつステップを踏んで進めていくことが大切です。ですから、一番いいのはDです。
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- Aを選んだ人:×
- 本人に欲しい物があるときにお金を渡すというのは、初歩的段階です。そこから、一気に1ヶ月の定額制に移るのは、かなり難しいと思います。何年生だからこのやり方で、という考え方は失敗の元です。その子のお金の管理能力をよく観察して、それに応じて少しずつステップアップすることが大切です。
- Bを選んだ人:△
- Aよりは期間が短いですが、これでもステップが大きすぎると思います。
- Cを選んだ人:○
- 1週間くらいなら、なんとか大丈夫の子が多いと思います。
- Dを選んだ人:◎
- 初歩的段階から最初の1歩を踏み出すには、まず、このやり方がいいと思います。毎日30円ずつもらうのですから、一気に遣い過ぎるということはありません。反対に、3日我慢して90円の物を買うという経験をすることもできます。これは、初歩的段階ではできない経験で、とても貴重です。お小遣いを計画的に遣えるようにするための、第1歩といっていいものです。
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本人に欲しい物があるときにお金を渡すという初歩的段階と、毎日お小遣いをもらうという段階には、決定的な違いがあります。 それは、後者では、子供本人がお金の管理をすることが求められるということです。
この段階で、子供はちょっと我慢してためればもっといい物が買えるということを知ります。 すると、だんだん、欲しい物を買うために何日か我慢するということができるようになります。 また、我慢しないで遣えばお金が減るということも経験することができます。
この後で、1週間の定額制に移ると少し大きなお金も計画的に遣うことができます。 この段階を経ていないと、1週間の最初にもらった200円をあっさり遣ってしまって後が困るということにもなりかねません。
大人にとっては、お金は遣えば減るとか、我慢してためれば欲しい物が買えるなどということは当たり前のことです。 でも、子供にとってはそうではありません。1つ1つのことを、経験を通して学んでいくのです。ですから、ステップが大切なのです。
また、1年生でも1ヶ月定額制をこなせる子もいれば、6年生でも1週間定額制の方が相応しい子もいます。 ですから、それぞれの子供に応じた進め方をすることがとても大切なのです。
これは、金銭教育だけでなく、子供の教育の全てにおいて言えることです。
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