今週の親力診断テスト

[ 問題 ]
我が子が毎日お風呂洗いをがんばってくれています。それはとてもいいのですが、 後片づけがなかなかできません。なんとか、後片づけもしっかりできるようにさせたいと思います。 あなたの言い方は、次のどれに近いですか?
  • ○○がいつもお風呂をきれいに洗ってくれるおかげで、毎日気持ちのいいお風呂に入れるよ。 ありがとう。洗った後の片付けもしっかりお願いね。
  • お風呂を洗った後の片付けを、しっかりお願いね。○○がいつもお風呂をきれいに洗ってくれるおかげで、 毎日気持ちのいいお風呂に入れるよ。ありがとう。
  • お風呂洗いの後の片付けもしっかりできるといいね。○○なら、できるよ。
  • お風呂洗いの後の片付けもしっかりできるといいね。道具が整頓されていると、すっきりして気持ちがいいからね。
診断結果 指示や注意は、まず褒めてから
指示や注意をする前に褒めることが大切です。褒めることで、相手の心が開かれるからです。ですから、一番いいのはAです。
Aを選んだ人:
まず、いつもお風呂洗いをがんばっていることを認めてやることが大切です。そして、感謝の気持ちを表します。このように、最初に認めたり褒めたりすることで、相手の心がこちらに向かって開かれます。つまり、2人の間が心理的に良好な状態になるのです。その後で、指示や注意をすると、相手は気持ちよく受け入れてくれます。
Bを選んだ人:
これは、最初に指示や注意をして、後から褒めています。言っている内容は、Aと同じです。でも、順番が違うだけで、言われる側の気持ちはかなり違ってくるものなのです。いきなり指示や注意を受けるというのは、気持ちのいいものではありません。どうしても、「せっかくがんばっているのに」という気持ちになってしまいます。その後で褒められても、相手の言い訳のように聞こえてしまうものなのです。
Cを選んだ人:
これも、最初に指示や注意が来ています。しかも、日頃のがんばりを認める言葉がどこにもありません。 取って付けたように「○○ならできるよ」と言われても、褒められた気分にはなりません。
Dを選んだ人:
肯定的な言い方で、しかも、理由を分かりやすく伝えています。ですから、なかなか良さそうです。でも、やはり最初に日頃のがんばりを認める言葉がないので、 心理的に良好な状態ができません。それがないと、いくら理由や必要性を説いてもなかなか受け入れてもらえません。
ポイント

人間関係の多くは、言葉のやりとりで決まります。何気なく言われた一言で、 とても嫌な気持ちになったり傷ついたりしたことは誰にでもあると思います。 また、反対に、誰かの一言で、幸せになったりやる気が出たりしたこともあるはずです。

このような一言の重みを知っている人は、自分の話し方に細心の注意を払っています。 そのような人は、言葉を発する前にその言葉が相手にどのように受け取られるかを考えます。

ですから、目的があって話すときには、その目的に合った効果的な話し方をすることもできるのです。 考える時間は、ほんの一瞬かも知れません。しかし、ほんの一瞬でも大きいのです。

何も考えずに、ほとんど条件反射的に話してしまう人もいます。条件反射的ですから、 感情をそのまま出してしまうことも多くなります。このような人は、往々にして人を傷つけているのですが、 自分ではそれに気が付きません。

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