今週の親力診断テスト

[ 問題 ]
4年生の我が子の言葉遣いがとてもひどくて、心配です。「バカ」とか「このやろう」などと言ったりするだけでなく、友達が嫌がるあだ名も言っているようです。あなたなら、どうしますか?
  • 「お母さんは、子どものころ、『□□□□□』と言われて泣いてしまったことがあるのよ」というように、自分の体験を話す
  • 「あなたが言われて嫌なのは、どんな言葉?」「自分が言われると、どんな気がする?」と聞いていく
  • 我が子がひどい言葉をつかったら、すぐ同じように言い返す。それによって、言われる側の気持ちが分かるようになるから
  • 「ひどい言葉をつかっていると、□□君みたいに嫌われちゃうよ」と言う
診断結果言われる側の気持ちを考えさせよう
言われる側の気持ちを考えさせることが大切です。一番いいのはAとBです。
Aを選んだ人:
子どもは、けっこう軽い気持ちでひどい言葉をつかったり嫌なあだ名で友達を呼んだりしているものです。ですから、言われる側の気持ちを考える時間を持つことはとても大切です。「こういうことを言われるのは、みんな嫌なんだ」と心から分かれば、子どもは自分から直そうとします。そのための1つの方法として、親の体験談を話してやることを私はお勧めします。親の体験談は、子どもにとってとても強い説得力があるからです。
Bを選んだ人:
自分が嫌な言葉を言われるとどんな気がするか考えさせることは、とても大切です。これによって、言われる側の気持ちを理解することができるからです。おだやかに聞いていって、自分が言われたらどんな気持ちになるかをしっかり考えさせてやってください。それができれば、自分も嫌なのだから、人にもやらないようにしようという気持ちにさせることができます。
Cを選んだ人:×
言われる側の気持ちを考えさせることが大切とはいっても、このやり方はいけません。これでは、ひどい言葉の応酬になるだけです。例えば、叩いて育てれば痛さが分かって人を叩かない子になるでしょうか?実際はその反対で、叩いて育てれば人を叩く子になってしまいます。言葉遣いのしつけも、これと同じです。
Dを選んだ人:×
これでは、□□君は嫌われていると親が認めているようなものです。これは、□□君をおとしめる言い方です。□□君に対するさげすみの気持ちを育てることになってしまいます。このような言い方でしつけをしていると、子どもはまっすぐに育たなくなります。また、このような言い方をする親に対しても、子どもはいい感情を持たなくなっていきます。
ポイント

子どもをしつけるときは、筋の通った教え方が大切です。それは、物事の原理原則を押さえて教えるということです。Dのような言い方や「□□に叱られるよ」などという言い方は、物事の原理原則とかけ離れた教え方です。このような言い方ばかりしていると、子どもは正しい価値観を身につけられなくなってしまいます。

この場合のように、ひどい言葉遣いを直したいときは、言われる側の気持ちを考えさせることが大切です。それによって、これから気を付けようと心から思えるようにしてやることです。本当に心が納得すれば、子どもは自分から直そうとするものです。これが原理原則を押さえた教え方です。

このような教え方は、ときには面倒で遠回りのように見えることもあります。ですから、手っ取り早いDのような言い方や「□□に叱られるよ」などという言い方になりがちです。でも、それでは、子どもが心から納得して直しているわけではないので、本当には直らないのです。

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