今週の親力診断テスト
- [ 問題 ]
- 4年生の長男と1年生の次男がけんかをしました。ときどきこのようなことがあるのですが、いつもほかに見ている人もいませんし、お互い自分に都合のいいことを言うので真相が分かりません。今日こそは、しっかり原因を知った上で指導したいと思います。どのように話を聞いていけば真相に迫れるでしょうか?
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- 2人一緒に話を聞き、その場で食い違うところについて問いただす
- 2人一緒に話を聞き、その後で、食い違うところについて別々に問いただす
- 別々に話を聞き、その後で2人一緒にして食い違うところについて問いただす
- 別々に話を聞き、食い違うところについてまた別々に問いただす。これを真相が分かるまで続ける
- もめごとの真相に迫るための話の聞き方とは?
- まず別々に話を聞き、その後、一緒に話を聞くことで矛盾点が見えてきます。一番いいのは、Cです。
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- Aを選んだ人:×
- これでは、お互い自分に都合のいいことを言い合うだけになると思います。しかも、見ていた者がいないので、それぞれの主張は平行線のままで終わります。これでは、真相に迫ることはできません。あまりにも工夫のない方法だと思います。
- Bを選んだ人:△
- 最初に2人一緒のところで話を聞いてしまうと、お互い相手の出方が分かってしまいます。子どもは、それに合わせてうまく予防戦を張ってきます。ですから、その後で別々に話を聞いてもなかなか真相には迫れません。
- Cを選んだ人:◎
- まず別々に話を聞くことが大切です。すると、相手の出方が分かりませんから、相手に合わせて予防線を張ることができません。その後、2人一緒に話を聞くのです。すると、1人で話を聞いたときと微妙に違うことを言い出すことがよくあるのです。1人のときは平気で言えても、さすがに相手を目の前にしては言えないということがあるからです。その矛盾点について聞いていくと、だんだん真相が見えてくるのです。なお、最初に別々に話を聞く回数は、1回で十分の場合もありますが、2,3回必要になる場合もあります。
- Dを選んだ人:○
- このように別々に話を聞いていく中で矛盾点が出てきて、真相に迫れることもあります。でも、ずっと平行線のままということもあり得ます。やはり、一度は2人一緒に話を聞くことが必要です。
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子ども同士のもめごとについて真相を知りたいとき、大人はまず冷静になる必要があります。1つには、冷静になることで、どのような聞き方をしていくべきかという手順を考えることができるからです。
うまく聞いていけばかなりのことが分かります。でも、手順を間違えると、分かり得たはずのことまで分からなくなってしまいます。
というのも、どの子も自分の側からしか物事を見ていないからです。それに、子どもは子どもなりに自分を守ろうとして、自分に都合のいいことを言うからです。
冷静になることの良さの2つ目は、感情的に対応することを防ぐことができるということです。感情的になってしまうと、真相が見えにくくなってしまいます。さらに、必要以上に子どもを傷つけてしまうことにもなりかねません。
もめごとの原因をしっかりつかんだ上で、どちらも納得できるような指導をしてやることが大切です。それができれば、子どもたちも心から和解し恨みも残りません。そして、親の権威も自然に高まります。
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