今週の親力診断テスト
- [ 問題 ]
- 玄関に飾ってあったお城の模型が落ちて壊れていました。5年生の長女と2年生の次女のどちらかが落としたのは確かです。2人に話を聞きましたが、2人とも自分ではないと言います。親から見ると、どうも次女の方が疑わしいような気がします。長女はいつも行動が落ち着いていて、しかも、まじめです。次女はいつもあわてん坊で落ち着きがない上に、つい先日も嘘を言ったばかりだからです。あなたなら、どのようにしそうですか?
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- 「正直に言ってくれないのが悲しいよ」と言う
- 次女の方をより多く見ながら、「正直に言ってくれればうれしいな」と言う
- 「玄関をきれいに飾ってくれていたのに残念だね」と言う
- 「警察に来て調べてもらえばすぐ分かる」と言う
- 子どもが正直に言わないとき、大人にできることとは?
- 子どもが正直に言わないときは、心の中の反省を促すほかありません。一番いいのは、Aです。
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- Aを選んだ人:◎
- あの手この手で聞いても本人が正直に言わないのですから、これ以上はどうしようもありません。言わなければと思いつつも、機を逸して言えなくなってしまうということがあるものです。「正直に言ってくれないのが悲しいよ」と言ってやることで、その子は心の中で大いに反省するはずです。それで十分です。
- Bを選んだ人:×
- Bでは、はっきりと「お前だろう」とは言っていません。でも、たとえはっきりと「お前だろう」と言わなくても、親の目がそう言っているのです。それだけで、次女には自分の方がより多く疑われているということが分かります。これは、親としては絶対にやってはいけないことです。
- Cを選んだ人:○
- これもAと同じように、本人の心の中の反省を促すことができると思います。でも、Aの方が効果が大きいと思います。
- Dを選んだ人:△
- Bのように子どもの心に傷をつけるよりはいいですが、もっと子どもの心情に訴えた方がいいと思います。実際、子どもに何か指導するときに、すぐに警察を持ち出す親はけっこういます。でも、あまりいいことではないと思います。警察に捕まるからやらないようにということは、逆を返せば、捕まらなければいいと言っているようなものだからです。
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親としては、子どもが正直に言わないとだんだん頭に来てしまうものです。何かを壊したなどということよりも、正直に言わないことが許せないからです。
それで、なんとか真犯人を見つけようとします。その結果、親としては絶対にしてはいけないことまでしてしまうのです。Bなどはそれに当てはまります。
証拠がないのに、特定の子を疑うようなことは決してしてはいけません。いくら日頃の行動から見て疑わしいと感じても、それを表にだしてはいけないのです。「お前だろう」などと言葉で言うのはもってのほかですが、目で言ってもいけません。
子どもは、親の目つきを鋭く読み取ります。こういうときに、子どもは親の本心をはっきりと見て取るのです。そして、それは、深く心に刻まれます。このようなことは、日常生活の中のほんの一瞬のことですから、親の方はすぐ忘れてしまいます。でも、その一瞬のことが子どもの心の奥にトラウマとしていつまでも残るのです。
子どもの心を傷つけるくらいなら、だまされてやった方がはるかにましです。子どもに嘘はつきものです。子どもは嘘をつく生き物です。みなさんも、子どものころたくさん嘘をついてきたのです。でも、みんなそれを忘れているだけです。
正直の大切さを教えることは必要ですが、子どもの嘘に神経質になりすぎないことも、また必要です。子育て中の親たちは、このことを頭に入れておくといいと思います。
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