今週の親力診断テスト
- [ 問題 ]
- 上の男の子が小学6年生で、下の男の子が小学2年生です。ある日、2年生の子が「お母さんは、ぼくとお兄ちゃんのどっちが好き?」と聞いてきました。あなたならどう答えますか?
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- あなたの方が好きよ
- 両方好きだけど、あなたの方がちょっと余分に好きよ
- そんなこと聞かれると困っちゃうな。答えられないよ
- どっちも大好きよ
- 「お母さんは、ぼくとお兄ちゃんのどっちが好き?」と聞かれたら?
- 親の愛情は無条件に平等だということを伝えてやってください。一番いいのは、Dです。
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- Aを選んだ人:×
- こう言ってやれば、言われた子は満足して喜びそうに思えます。でも、人間の心はそんな単純にはできていません。そのときはうれしいかもしれませんが、だんだんお兄ちゃんのことがかわいそうに思えてくるはずです。それに、もっと問題なのは、「親の愛情が兄弟に対して平等ではない」と言ってしまったことになるということです。これでは、いつ自分とお兄ちゃんが反対になるか分かりません。
- Bを選んだ人:×
- これもAと同じです。たとえそれが「ちょっと余分に」という程度だとしても、親の愛情が平等ではないというのは、子どもにとっては心落ち着かないことなのです。親の愛情は、どの子どもにも無条件で平等に注がれるべきものなのです。また、そのことを子どもたち自身にも分からせてやることが大切です。それでこそ、子どもは安心できるのです。そして、兄弟間の愛情も健全に育つのです。
- Cを選んだ人:△
- 実際には、このように答える人は多いのではないでしょうか。お兄ちゃんの方が好きとは当然言えないし、かといって、あなたの方が好きと言ってしまうのもどうかと思う・・・というわけで、このように言うのも1つの方法ではあります。でも、もっと積極的に子どもを安心させてやってほしいと思います。
- Dを選んだ人:◎
- 親として絶対にするべき答え方です。そして、これが一番子どもを安心させるのです。というのも、この答え方は、どの子にも無条件で平等に愛情を注いでいるのだということを暗に子どもに知らせているからです。そして、それは、ほかの子と親の愛情を奪い合う必要がないということも表しているのです。これなら、兄弟そろって安心して親の愛情に身を任せていられるのです。
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子どもが「お母さんは、ぼくとお兄ちゃんのどっちが好き?」などと聞いてくるのは、どういうときでしょうか?いくつかのケースが考えられます。
もしかしたら、たまたま友達の誰かが「うちのお母さんは、ぼくよりお姉ちゃんの方が好きみたい」などという話をしたのかもしれません。それで、急に不安になって聞いてみたのかもしれません。
でも、もしかしたら、その質問はその子にとってもっと深刻なものかもしれません。親の日頃の振る舞いや態度の中に、そういう質問をしたくなるようなものがあるのかもしれません。自分はお兄ちゃんより愛されていないのではないかという、不信感があるのかもしれません。
いずれにしても、親としては、その不安や不信感を取り除いてやる必要があります。そのためには、Dの答え方が一番です。でも、この場でこう答えるだけでは不十分です。さらに、これからの振る舞いには大いに気をつけなければなりません。
というのも、子どもは親が平等に愛してくれているかということには、とても敏感だからです。なんとなく自分の方が叱られることが多いようだとか、どうも自分への言い方が冷たいようだとか、子どもたちはいろいろと感じ取っているのです。ときには、親のちょっとした目つきや顔の表情からも、親の本心を無意識のうちに読み取っているのです。
私の実感では、「自分はほかの兄弟姉妹より好かれていないのではないか」と感じている子は、けっこう多いのです。口にはしなくても、そう感じている子はいるのです。口にするのが怖いから、言わないだけなのです。
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