今週の親力診断テスト

[ 問題 ]
ある日、小学4年生と2年生の姉妹を連れて、スーパーの開店セールに行きました。サービスのくじを引いたら、ラクダに乗れる券が1枚だけ当たりました。なんと、そこには本物のラクダがいて、背中に乗ることができるのです。子どもたちに聞いてみると、2人ともやりたいと言います。あなたならどうすると思いますか?
  • 「お姉ちゃんなんだから、がまんしなさい」と言って、妹にやらせてやる
  • ジャンケンで決めさせる
  • このごろ勉強や家の仕事をがんばっているお姉ちゃんにやらせてやる
  • ほかの子に譲る
診断結果しつけの正しい順番を知っていますか?
子どもは不公平にとても敏感です。一番いいのはBです。
Aを選んだ人:×
お姉ちゃんだから我慢させるというのは、公平ではありません。親は当然と思ってこのようなことをやりがちですが、当の本人はほとんどの場合、納得していないものです。親によくこう言われて育った人たちは、みなそれが嫌だったと口々に言います。これは、「私はお姉ちゃんだから譲ってやろう」という自然な気持ちの芽生えをかえって損なうものです。
Bを選んだ人:
こういうときは、ジャンケンが一番です。なぜなら、公平だからです。ジャンケンに負けたなら諦めがつくというものです。たとえそのときは泣いたとしても、恨みが残ることはありません。
Cを選んだ人:×
こういう決め方は絶対にしてはいけません。妹にしてみれば到底納得できるものではないからです。不公平に扱われたと思うのは間違いありません。そういう気持ちは、長く残るものです。親に対しても姉に対しても、不満が残ります。こういうやり方では、兄弟姉妹の仲がよくなることはあり得ません。
Dを選んだ人:
AやCよりは、よほどいいでしょう。これなら、不満が姉または妹に向けられることはありませんから。
ポイント

親が、姉は姉らしくなってほしい、妹に優しく寛容に振る舞ってほしいと思う気持ちは分かります。でも、「お姉ちゃんなんだから○○しなさい」という言い方は逆効果です。これを言われ続けると、まったくその反対になる可能性があります。

それよりも、普段から機会をとらえて「さすがお姉ちゃんだね」とか「お姉ちゃんは優しいね」などと褒めるようにすることが大切です。姉がいるところで、妹に向かって「優しいお姉ちゃんでよかったね」と言うのも効果があります。

このようにしていれば、自然に妹思いの姉になるのです。まずは、子どものほんの少しのいい表れをとらえて褒めることです。これがしつけの正しい順番です。多くの親は、まず命令が先になってしまっています。

順番を変えればしつけはうまくいくのです。これは、すべてのしつけに当てはまるもので、「しつけのコツ」と言っていいものです。

この「しつけのコツ」はとても重要なので、もう1度言います。「まずは、子どものほんの少しのいい表れをとらえて褒めることです。これがしつけの正しい順番です」。

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