今週の親力診断テスト

[ 問題 ]
娘のクラスの友達が2人遊びに来ました。3人で遊んでいる様子を見て、娘の言葉遣いが気になりました。「順番を守らないと遊んであげないよ」「お片づけしないと2年生になれないよ」などという言い方をよくしているのです。学校でもこういう言い方なのかと気になります。「そんな言い方をしてるとみんな帰っちゃうよ」と叱ってみましたが、やめません。あなたならどうしますか?
  • 「そんな言い方をしてると、もうみんなに遊んでもらえなくなるよ」と、もう一度、今度は優しく諭す
  • そういう言い方をされるとどんな気持ちがするか考えさせる
  • 「順番を守ろうね」とか「お片づけしようね」という言い方をするように教える
  • 親自身の言葉遣いを直す
診断結果我が子の言葉遣いが気になるとき、どうしたらいい?
子どもの言葉遣いを直すには、親自身の言葉遣いを直すことが必要です。一番いいのはDです。
Aを選んだ人:×
友達に何かを言うとき「○○しないと□□だよ」という言い方になってしまうのは、いつも親にそういう言い方をされているからです。このようなおどし型の言い方は、一見効き目がありそうなので多くの親がついつい口にしてしまいます。でも、いくら優しい口調で言っても本質的におどしであることに変わりありません。
Bを選んだ人:
おどし型で言われると、とても嫌な気持ちになるものです。いくらそれが正しいことであっても、素直に聞く気にはなれません。ですから、自分が言われたらどんな気がするか考えさせるのは大切なことです。でも、この場合、まず親が自分の胸に手を当ててそれを考えるべきです。
Cを選んだ人:
どういう言い方をすれば相手に気持ちよく伝えることができるかを考えさせたり教えたりするのも、大切なことです。でも、この場合も、まず親自身が常日頃からそういう言葉遣いをするように心がけるべきです。
Dを選んだ人:
子どもは親の言葉遣いを自然に真似します。ですから、親自身がまず直すことが必要です。でも、そのことに気がついている親はまれです。子どもの言葉遣いで気になるものがあったら、まず自分自身を振り返ってみてください。
ポイント

子どもの言葉遣いは、主に、親、テレビ、友達、先生などから強い影響を受けています。大きくなるにしたがって親以外の影響も大きくなっていきますが、小さいころは親が一番です。

生まれてから毎日親の言葉を聞いて育ってきたのですから、当たり前と言えば当たり前です。子どもは空気を吸うように親の言葉を吸って大きくなっていくのです。

ですから、親は、一度子どもの言葉遣いにじっくり耳を傾けてみるといいと思います。そこにある好ましい言葉遣いもそうでないものも、実は親自身のものである可能性が高いのです。

ところで、「クレヨンしんちゃん」のテレビ放送が始まったとき、男の子たちがしんちゃんのしゃべり方をよく真似したものです。そのしゃべり方でないとしゃべれない、という子もいたほどです。テレビの影響も大きいですね。

新しい友達ができると、言葉遣いで影響を受けるということもあります。保育園や幼稚園に行くようになったら、ひどい言葉を覚えてきたという話はよく聞きます。こういうことは、小学校、中学校、高校などに入ったときも、同じようにあるのです。

クラス担任をしているとき、子どもたちの言葉遣いがなんとなく自分に似てくるのが分かりました。半年くらい一緒に生活していると、少しずつ似てくるようです。担任の影響もあるのです。

このように、子どもはいろいろなところから影響を受けているわけです。そもそも、子どもは聞いたことがないものはしゃべれないのですから。

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