今週の親力診断テスト

[ 問題 ]
今日はわが子の保護者面談。
さて、あなたは担任の先生に我が子の何を伝えますか?
  • 「本当にだらしがなくて困っています」など、子どものマイナス面もちゃんと正直に言う
  • 「張り切ってがんばってるんですよ」など、子どもを嘘でもほめる
  • できるだけ家での様子は言わないで、先生から学校の様子を聞き出すことに努める
診断結果保護者面談で、先生に我が子の何を伝えますか?
先生に我が子に対するいいイメージを持ってもらうことが大切です。一番いいのはBです。
Aを選んだ人:×
我が子のマイナス面を一生懸命、先生に宣伝して、どんないいことがあるでしょうか?いいことなど、1つもありません。それどころか、「なんだ○○君はそういう子なのか。親が言うんだから間違いないだろう。そういえば、確かにそんな気もするな」ということになります。これは、親としては非常にまずい戦略です。
Bを選んだ人:
親が取るべき戦略は、我が子に対するいいイメージを先生に植え付けることです。そのためには、嘘を言ってもいいのです。そして、先生に「そういえば、○○ 君、いろいろ張り切ってるな。そうか、家でもがんばっているんだな。よし、大いにほめてやろう」と思わせればいいのです。先生がそう思うようになれば、実際にだんだんそうなっていきます。
Cを選んだ人:
我が子のマイナス面を宣伝するよりはいいと思います。でも、せっかくの機会なのですから、積極的に我が子のプラス面をアピールしてほしいところです。
ポイント

親の中には、我が子のマイナス面をしきりに宣伝する人がいます。機会があるごとに、先生にも周りの人にも一生懸命宣伝しています。本人がそこにいるのに、平気で言う人もいます。

「だらしがなくて困る」「怒られないとやらない」「何回言われてもできない」

そういう人たちは、自分の言葉の影響を考えたことがないのでしょうか?親のそのような言葉は、とてつもなく大きなマイナスであり、子どもの心にほとんど破壊的な影響を与えるものです。

たとえば、「本当にだらしがなくて困っています」などと先生に言えば、その子がそれを直すとでも思っているのでしょうか?実際はその逆です。その子は直そうという気になど決してなりません。心の奥に、親への反発心が芽生えるだけです。

先生にそう言えば、先生が何とかしてくれるとでも思っているのでしょうか?親にできないことが、先生にできるとでも思っているのでしょうか?「やっぱり○○君はだらしがないのか。思っていた通りだ」となるだけです。

私は、親は嘘でもいいから我が子のいいところを人に言うべきだと思います。そして、ときには子ども自身にも言ってやってほしいと思います。なぜなら、先生も周りの人も親も本人も、みんながそう思っていると、だんだんそうなっていくからです。

親は我が子のために嘘つきになればいいのです。でも、その嘘はただの嘘ではありません。愛情いっぱいの嘘なのです。それは、嘘というより願いです。もっと言えば、祈りなのです。「張り切ってがんばっているんですよ」というのは、親の祈りなのです。

願いや祈りを口にし続けていると、だんだんそれはかなえられていきます。ですから、我が子のために心を込めて祈り、心を込めて願いを口にしてください。我が子のために、心を込めて嘘をついてください。

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