今週の親力診断テスト

[ 問題 ]
1年生の我が子のために給食袋を作りました。「これお母さんが作ったんだよ」と言って渡したところ、我が子は黙って受け取っただけでした。あなたはどうしますか?
  • 「こういうときは、『ありがとう』と言えないとだめよ」と言う
  • 心では感謝してくれているはずだから、別にありがとうと言ってもらわなくてもいい
  • 「一生懸命作ったからね」と言う
診断結果「ありがとう」が言えるようにしつけたいとき、どうする?
せっかく親子のいい場面なのですから、言い方には気を付けましょう。一番いいのはCです。
Aを選んだ人:×
このような言い方だと、言われた方はいい気持ちがしません。「ない」とか「だめ」という否定的な言葉を使っているからです。特に、子どもは、こういう言い方をされると、自分自身が否定されたように感じるものなのです。このような言い方だと、いくら正しいことを言っていても、言われた方の感情が納得しないのです。
Bを選んだ人:
Aのように言ってしまうよりはいいと、私は思います。でも、こういうときに「ありがとう」と言えるようにしてやることも大切です。
Cを選んだ人:
感謝しているのに、それをなかなか言葉に出せない子もいます。いつもは「ありがとう」と言えるのに、ついうっかり言うタイミングを失ってしまうということもあります。そのようなとき、このように念を押すように言ってやると、子どもは自然に「ありがとう」と言うものです。
ポイント

「ありがとう」を言えるようにしてやることは、大切なしつけです。感謝の気持ちを込めて「ありがとう」と言える子は、みんなに好かれます。

でも、ときどき次のような言い方でしつけようとしている人を見かけます。

「人に何かしてもらったときはどうするの?」

「『ありがとう』はどうしたの?」

「『ありがとう』を言えなきゃ、あげないよ」

私は、強い調子で「『ありがとう』は?『ありがとう』は?」と強迫している人を見たこともあります。このような教え方で、本当に感謝の気持ちを込めて「ありがとう」が言える子になるのでしょうか?大いに疑問です。

私は、「ありがとう」の形だけ教えても意味がないと思います。お互いにいい気持ちの中で、本当の感謝の気持ちを伴った「ありがとう」を言ったり、言われたりする経験が大切なのです。

その点、Cのような言い方は、嫌みがなくていいと思います。この他には、次のような言い方もいいかも知れません。

「何か言ってくれると、うれしいな」

「ありがとうって言ってくれると、うれしいな」

いずれにしても、明るく優しい気持ちで言って欲しいと思います。

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