今週の親力診断テスト

[ 問題 ]
1学期に毎日計算ドリルをやっていたので、算数の成績が上がりました。ところが、国語が振るいませんでした。特に、漢字ができませんでした。そこで、夏休みに漢字の勉強をがんばらせたいと思います。あなたならどう話を切りだしますか?
  • 夏休みは漢字の勉強を毎日やろうね
  • 1学期は算数の成績がすごくよかったね
  • どうしたら2学期に漢字の成績がよくなるかな?
診断結果手順を工夫すれば、苦手なことでもやる気にさせることができる
最初に褒めてやると、苦手なことでもがんばる気になるものです。一番いいのはBです。
Aを選んだ人:×
ほとんどの親がこのような言い方をしているのが実情だと思います。でも、これでは、子どものやる気を引き出すのは難しいと言わざるを得ません。親が思っていることをそのまま口に出して子どもに言うのでは、あまりに芸がなさ過ぎです。手順を少し工夫するだけで、相手が自分から進んで言うように仕向けることができるのです。
Bを選んだ人:
子どもをやる気にさせる手順としては、まず、1学期のがんばりを褒めてやることが大切です。そうすると、子どもは気分がよくなり心が開かれた状態になります。そうなったところで、「じゃあ、イマイチだったことはある?」とか「2学期によくしたいのは何?」などと聞いてやるのです。すると、自分から「漢字がイマイチだった」とか「2学期は漢字の成績を上げたい」などと言ってきます。
Cを選んだ人:
Aのように最初から親が押しつけるやり方に比べれば、いいと思います。でも、子どもをやる気にさせるという点ではまだまだです。こう聞く前に、Bのようなひと手間が必要です。
ポイント

子どもをやる気にさせるには、手順が大事です。親のちょっとしたひと工夫があるかないかで、子どものやる気は大きく違ってくるものです。

Bのような手順を踏めば、子どもは自分から苦手なところももっとがんばろうと思うようになります。それに、褒められて自信が持てたところですから、漢字もやればできるという気持ちになるのです。このような形で始めた場合は、漢字の覚えもいいですし、長続きもしやすいのです。

では、Aのような形でやり始めた場合は、どうでしょう?もともと子どもの方にモチベーションがまったくないのですから、やる気など出るはずがありません。

ただやらされているというだけのことですから、漢字を覚えたいという気持ちもありません。こういうときは、漢字を書いても覚えることはできません。ただ書いているというだけのことですから。それに、長く続けることもできません。

手順の大事さを理解して最初にひと手間をかけるかどうかが、成否の分かれ道です。最初を大事にしないと、後で、がみがみ言わなければならなくなるのです。これは、会社で部下がいる人にはよく分かることだと思います。

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