今週の親力診断テスト

[ 問題 ]
夏休みは毎朝同じ時刻に勉強を始める、という約束を子どもとしました。でも、勉強の始め方について、次の3つの中のどれがいいか迷っています。あなたなら、どうしますか?
  • 毎朝、基礎的な計算のタイムを測る勉強から始めさせる
  • 毎朝、その日の調子に合った勉強を自分で選ばせて、それから始めさせる
  • 毎朝、思考力を要する算数の文章問題や国語の読解問題から始めさせる
診断結果夏休みに毎朝しっかり勉強をやらせるには、どうしたらいいか?
あまりやりたがらないことをやらせるときのコツは、「同じ時刻に同じことから始めること」と「単純で楽しいことから始めること」の2つです。一番いいのはAです。
Aを選んだ人:
基礎的な計算とは、たとえば「百ます計算」や「バラバラ九九80問プリント」などのようなものです。そのタイムを測って表に記録し、新記録が出たら花丸をつけてやります。このようなやり方はチャレンジ精神を刺激するので、子どもにとってとても楽しいものです。おまけに、短時間で頭のウォーミングアップをすることもできます。「毎朝この勉強から始める」と決めておくことで、迷わず一気に勉強モードに入ることができます。
Bを選んだ人:×
同じ時刻に同じ勉強から始める方が、子どもはうまくスタートが切れます。毎日の勉強の最初に、「何やろうかな・・・」と考えていると、それだけで10分20分は過ぎてしまいます。特に、落ち着きのない子、集中力のない子、チャンネルの切り替えに時間がかかる子などはそうです。
Cを選んだ人:
同じ勉強から始めるのはいいのですが、いきなり文章問題や読解問題から入るのは、できたら避けた方が賢明です。これらは、問題によっては難しくて、思うように解けないことも多いのです。時間がかかる割りにははかどらなくて、精神衛生上望ましくありません。Aの方法なら、短時間で1つの勉強が終わるので、ある程度の達成感を持ちつつ次の勉強に進むことができます。
ポイント

勉強や家の仕事分担(お手伝い)などのような、あまり子どもがやりたがらないことをやらせたいときは、どうしたらいいのでしょう?1つのコツは、毎日「同じ時刻に」「同じことから」始めさせることです。

「同じ時刻に」というのは多くの親たちが意識しているようですが、「同じことから」というのは、あまり意識されていないようです。でも、これが子どもにとってはけっこう大きな影響があるのです。

「同じ時刻に」「同じことから」始めることで、子どもは自然に自動的に機械的に始めることができます。これで子どもはうまくリズムに乗れるのです。たとえ同じ時刻に始めても、毎回違うことから始めていると、今ひとつうまくリズムに乗れないものなのです。

もう1つのコツは、「同じことから」の中身を、「単純なこと」や「楽しいこと」にすることです。複雑なことから始めると、そこに時間がかかりすぎてイライラすることにもなりかねません。また、つまらないことから始めると、最初から嫌になりかねません。

この2つのコツは、いろいろなことに応用できるので、頭に入れておくといいでしょう。もちろん、子どもだけでなく大人にも十分当てはまりますので、自分のためにも活用してください。

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