今週の親力診断テスト
- [ 問題 ]
- 中学3年生の我が子は、高校受験を控えて夏休みに猛勉強中です。子どものために、あなたは親として次のどれを選びますか?
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- 勉強部屋以外にもエアコンをつけて、一日中、同じ気温の中で生活できるようにする
- 勉強する部屋だけエアコンをつけて、快適な中で勉強できるようにする
- 勉強中もエアコンはできるだけ使わないで、扇風機などで涼を取る
- 暑いとき、勉強のためのエアコンをどうしていますか?
- エアコンは、体温調節機能を弱くします。体温調節機能の健全な発達を維持しつつ、涼を取るように工夫することが大切です。一番いいのはCです。
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- Aを選んだ人:×
- 人間の体には、自律神経の働きで体温を調節する機能があります。たとえば、暑いときは汗をかいて熱を放出します。そして、寒いときは鳥肌になって熱が出ていくのを抑えます。一日中エアコンをつけて快適な室温の中で生活していると、体はそういう機能を働かせる必要がなくなります。ですから、間違いなく体の体温調節機能が弱くなります。そうすると、夏に少し外に出ていただけで熱中症になってしまったり、冬に少し気温が下がっただけで風邪を引いてしまったりという体になってしまいます。
- Bを選んだ人:△
- 一日中エアコンをつけるよりはいいですが、望ましいことではありません。成長期の子どもについては、勉強面からだけでなく全体的な面からその健全な発達を目指すべきです。勉強の能率のためだけを考えて、ほかの面を犠牲にしていると、後でしっぺ返しを食うことになります。
- Cを選んだ人:◎
- 体温調節機能の健全な発達を維持しつつ、涼を取るように工夫することが大切です。扇風機を使ったり、頭を効果的に冷やすグッズを使ったりと、いろいろ工夫すればそれは可能なのです。近頃では、頭を効果的に冷やすグッズがいろいろと開発されています。実は、私もこれを使っていますが、かなり快適です。頭がぼうっとするくらい暑いときも、これを頭に巻いて扇風機を回せばだいじょうぶです。エアコンをつける必要などありません。
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幼児期に汗をかかない生活をしていると、汗腺の発達不全になるそうです。そうなると、当然の事ながら体温調節機能も発達しません。つまり、まわりの温度に合わせて自分の体温を調節することができなくなるのです。
小中学生にしても、体の発達段階にあるのですから、同じようなことが起こるはずです。考えてみれば、これは、とてもこわいことです。なぜなら、人間の生命力に直結する問題だからです。乳幼児期や少年期をこのような環境のもとで送るということは、人類史上初めてのことです。
今の大人の世代は、このような環境では育ってきませんでした。ですから、もしかしたら、これから大人になってくる世代には、今までにない問題が表れてくるかもしれません。生命力や適応力や抵抗力が弱くなってくることは、まず間違いないと思います。
夏には汗をダラダラかいて、暑さを感じることが大事なのです。冬には寒さにぶるぶる震えて、寒さを感じることが大事なのです。そういう生活をしていれば、体温調節機能が健全に発達して、たくましい生命力に溢れた体になるのです。
暑さを感じない部屋で勉強に集中できれば、勉強ははかどるかもしれません。でも、成長期にそういう生活をすることで、失うものも大きいのです。
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