今週の親力診断テスト

[ 問題 ]
わが子が音楽会でピアノ伴奏をすることになり、家で練習しています。1カ所うまく弾けないところがあるので、そこを集中的に練習させたいと思います。そういうとき、あなたなら何と言いそうですか?普段の生活を思い出して答えてください。
  • ここが下手だから練習しようね
  • ここをもっと練習しようね
  • ここが大切だから練習しようね
診断結果ピアノで苦手なところを集中的に練習させたいとき、どう言う?
相手の気持ちを思いやる言い方が大切です。一番いいのはCです。
Aを選んだ人:×
そこがうまくいかないことは、本人も分かっています。でも、ひとから下手だと言われたらいい気はしないものです。こういう言い方をされると、子どもによっては一気にやる気を失う子もいます。
Bを選んだ人:
下手と決めつけるよりはましです。でも、もう少しやる気を持たせる工夫が欲しいところです。
Cを選んだ人:
「ここは大切だから」と言われれば、「よし、ここをがんばろう」という気持ちになるものです。「下手だから」などと思ったことを直接言わないで、このように形を変えて言うことが大切です。それができる人は、相手の気持ちを思いやることができる人です。
ポイント

Aのような言い方のほうが発憤してがんばる子もいるはずだ、と思う人もいるかもしれません。確かにそれはあり得ることです。でも、別の問題が出てきます。

それは、親がこういう言い方をしていると、子どもも同じような言い方をするようになるということです。子どもは親の言い方を真似しますので、友達に対してもこのような直接的な言い方をするようになってしまうのです。親が思ったことをすぐ口に出していると、子どももそうなるのです。

反対に、Cのような言い方をされて育つと、子どもはどうなるでしょうか?実は、子どもには、親が自分を思いやってこういう言い方をしてくれているということも伝わっているのです。はっきり意識しないかもしれませんが、うすうす分かるのです。

そうすると、親へのあたたかい感謝の気持ちがわきます。自分の気持ちを思いやってくれたことへの感謝の気持ちです。そして、相手の気持ちを思いやって話すことの大切さを身を持って知るのです。そういう子は、友達に対しても相手の気持ちを思いやって話せるようになるのです。

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