今週の親力診断テスト

[ 問題 ]
朝、子どもが喉が痛くて頭も痛いというので熱を計ったら、37度4分でした。平熱は36度1分なので普段より1度3分高いことになります。でも、子どもは、「家にいてもつまらないし、1,2時間目にある大好きな図工もやりたいし、友達と遊びたいし、学校へ行く。外に出ないで部屋の中で過ごすからいいでしょ」と言います。特に体もだるくないようだし、咳も出ていません。あなたも会社に行かなくてはならないので、そろそろ決断しなければなりません。あなたならどうしますか?
  • 休ませる
  • 学校に行かせてやる
  • 病院に連れて行き、医者と相談する
診断結果子どもを休ませるのは、朝の体温がいつもより何度高いときですか?
個人差と状況差を考えることが大切です。でも、一応の目安として、平熱より1度以上高いときは無理に行かせない方がいいでしょう。一番いいのは、AとCです。
Aを選んだ人:
熱が出たときは、朝は低くてもだんだん上がってきます。朝は元気に見えても、熱が上がってくるに連れて体もだるくなってきます。子どもは、学校で友達と遊んだり何かの活動をしたりして夢中になっていると、体がだるくなってきていることに気がつかないこともあります。または、子どもによっては、気づいていてもなかなか言い出せない子もいます。それで症状がひどくなることもあるのです。
Bを選んだ人:×
学校に行きたいという気持ちはとてもいいと思います。その気持ちは大事にしてやりたいところです。ただし、朝の体温が平熱より1度以上高いときは無理です。気持ちだけではどうしようもない段階です。
Cを選んだ人:
医者に診てもらって相談するのもいい方法です。その方が治療も早く始められますから、回復も早くなります。
ポイント

今回のテーマは、とても微妙な問題を含んでいます。それは、それぞれのケースで個人差と状況差という要素を考える必要があるからです。

まず、子どもの平熱にはかなりの個人差があります。朝食前の平熱は35度台後半から36度台前半までということで、かなり幅があるのです。それに、その後、日中の体温の上がり具合にも個人差があります。日中になるとぐんぐん上がる子もいれば、それほど上がらない子もいます。

さらに、気力や体力などという数字にできない面での個人差もあります。いつもより少しくらい熱が高くても、学校に行っている間に直ってしまうという子も確かにいます。その反対に、そんなことをしたら、その後寝込むことになるという子もいます。

また、さらに、それまでの流れや状況の中で、休み癖が心配になるという場合は多少無理して午前中だけでも行かせた方がいいという場合もあるかも知れません。または、風邪やインフルエンザが流行っていて、大事をとった方がいいという場合もあり得ます。

このように、一律に何度だったら学校に行かせるとか休ませるなどと決めることはできないのです。ですから、最終的には、子どもをよく知っている親が総合的に判断するということに尽きます。

でも、一応の目安として、「平熱より1度以上高いときは休ませた方がいい」と頭に入れておくと参考になると思います。これは、多くの保健の先生たちの実感している数字です。

最後に1つ、少し無理をして行かせる場合は、そのことを必ず担任に連絡してください。同時に、学校から子どもの体調について緊急連絡が行く可能性が高いので、すぐに対応できるようにしておいてください。

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