今週の親力診断テスト
- [ 問題 ]
- 遊園地の一角にターザンロープという遊具がありました。それを見つけた5歳の息子が「やりた〜い」と言いました。でも、よく見ると「6さいから やれます。5さいの こは やらないで ください」と書いてあります。息子に説明したら、「やりたい!やりたい!やりた〜い!!」と大声で言い出しました。なんとか諦めさせるために、あなたならなんと言いますか?
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- 「だめなものはだめです」
- 「そうかやりたいんだね。面白そうだもんね」
- 「6歳と書いてあるから。来年やれるよ」
- 「やりたい!やりたい!やりた〜い!!」と、駄々をこねられたら?
- 気持ちを受け止めて共感してやることが、子どもの心を満たします。一番いいのはBです。
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- Aを選んだ人:×
- この言い方には、子どもの気持ちへの受容と共感が一切ありません。最初から最後まで「ノー!」しかありません。とりつく島もない鉄の壁といった感じです。このような形で諦めさせられることが多いと不満が積もります。また、いつもこのように気持ちを受け止めてもらえず跳ね返されてばかりいると、「うちの親は話にならない。何を言ってもだめ」と思うようになります。
- Bを選んだ人:◎
- 最終的には諦めさせなければならないにしても、まず一度、子どもの気持ちを受け止めて共感してやることが大切です。この後も、子どもはしばらく「やりたい、やりたい」と言うかも知れません。そうしたら、さらに受容し共感してやってください。でも、決してやらせてはいけません。私は、これを「イエス、イエス、バット」と呼んでいます。「イエス」の間に、やりたい気持ちをたっぷり受け止めてもらい共感してもらうと、子どもは満足します。この場合、自分の気持ちを親に分かってもらえているので、不満も残らないのです。
- Cを選んだ人:△
- Aよりはいいですが、もう少し子どもの気持ちを受け止め共感してやってほしいと思います。
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よく「だめなものはだめと教えることが大事」と言われます。それはその通りですが、大事なのはその言い方や伝え方です。
いくら正しいことでも、言い方に納得できないときは受け入れられないものです。これは、大人でも子どもでも同じです。
いつもAのような対応で育てられた子とBのような対応で育てられた子では、後者の方がはるかに素直に育ちます。社会的なルールをよく守るのも後者の方なのです。
思春期以降で、非行に走ってしまう子や親との人間関係がうまくいっていない子たちがよく口にする言葉があります。それは、「うちの親はとにかく話にならない。何を言ってもだめ」という言葉です。
この言葉が意味するのは、自分の気持ちを親が少しも受け入れてくれないということなのです。最終的には「ノー」と言わなければならないにしても、子どもの気持ちを受け止めて共感する「イエス、イエス」が必要なのです。そこで心が通い合うのです。
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