今週の親力診断テスト
- [ 問題 ]
- 隣のAさんが言いました。「うちでは、子どもたちの連帯責任を大切にすることにしたの。例えば、兄弟3人のうち誰か宿題終わっていないときは、終わるまで3人とも夕飯食べられないの。お互いよく面倒見るようになったし、お互いに協力するようになったわよ。お宅もやってみたら?」それを聞いて、あなたはどうしますか?
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- やめておく
- 試しにやってみる
- 子どもたちの考えを聞いてみる
- 連帯責任は是か非か?
- 連帯責任は、人間関係を損なう可能性があります。一番いいのはAです。
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- Aを選んだ人:◎
- 連帯責任は協力心を育てると言う人もいますが、その反対になることも多いのです。というのも、連帯責任には必ず罰が伴い、足を引っ張る者にいい思いを持てなくなるからです。表面上では、よく協力して面倒を見ているように見えているかもしれません。でも、内面では「この子のせいで・・・」という気持ちを持ってしまうものなのです。
- Bを選んだ人:×
- 連帯責任では、しっかりやっている子が損をするという側面もあります。そして、「自分はしっかりやっているのに、なんで叱られなければならないのか」とか「なんでこの子の分もやらなければならないのか」などという気持ちが抑えられなくなります。
- Cを選んだ人:△
- 学校などで連帯責任を経験したことのある子は、嫌というはずです。連帯責任が好きな子などいないのです。たとえ子どもが賛成したとしても、やらない方がいいのです。
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子どもに何かできないことがあったら、その原因を探ったり合理的な解決方法を工夫したりすることが大切です。それが大人の責任なのです。連帯責任の安易な利用は、このような大人の責任を放棄することです。
大人がやるべきことをやらずに、「できないと他の子に迷惑がかかるからやらなきゃ」とか「この子ができないと自分もご飯食べられないからやらせなきゃ」などという気持ちを利用しているのです。
さらに、連帯責任が効果を上げるためには、必ず罰が必要になります。罰に頼る減点主義の教育は、長い目で見て子どもの成長に寄与することは決してありません。
しつけも身に付きません。たとえ身に付いたとしても、罰を恐れる気持ちとの引き替えですから、心のどこかにひずみが残るものなのです。また、人間関係を損なうもとになることも多いのです。
連帯責任など取り入れなくても、協力関係を育てることはできます。どの子にも平等に接し、それぞれの子がいいところを認め合うようにしてやればいいのです。がんばった子に「がんばったね」とほめてやってから、「○○も応援してあげよう」と言ってやればいいのです。
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