今週の親力診断テスト

[ 問題 ]
サッカー少年団の卒団記念写真を撮ることになりました。毎年、先発組の11人は試合用のユニフォームで、サブのメンバーは練習用のユニフォームで撮ることになっています。あなたの息子はサブ8人の中の1人です。写真を撮る間際になってコーチの1人がこう言いました。「後4着試合用のユニフォームが残っているから、サブの子で着たい子は着ればいいよ。着たい子はじゃんけんしなよ」。息子は、どうしようかという顔であなたを見ます。さて、あなたはどうしますか?
  • じゃんけんに入るようすすめる
  • じゃんけんではなく、リフティングの回数で決めるよう提案する
  • 「やめときな」と言う
診断結果「じゃんけんに勝てば試合用のユニフォームで卒団記念写真が撮れる」と言われたら?
目先の得だけ追うと大事なことを見失います。一番いいのはCです。
Aを選んだ人:×
じゃんけんに勝って試合用のユニフォームを着て写ることが、その子のためになるでしょうか?私はならないと思います。それは、自分はサブのメンバーだったのに先発組だった振りをするということです。写真を見る度に、自分がその振りをしたことを思い出すことになるでしょう。
Bを選んだ人:×
リフティングで勝つかどうかなどということは、この件に無関係なことです。いくらサッカーに関係があっても、この場でそれを持ち出すのは筋が違います。
Cを選んだ人:
自分がサブだということを、事実として受け止めることが大事です。それで悔しいと思えば、もっと練習をがんばるとか、別の道で活路を見出すなどという成長が可能になるのです。
ポイント

私は、自分にいいイメージを持たせるために写真を活用する方法を提案しています。お風呂洗いをがんばっている姿、スポーツで活躍する姿、テストの百点を持っているところ、などの写真を目に付くところに貼っておくというものです。そのような自分が輝いている姿を毎日見ることで、自分に対するイメージをよくすることができるのです。

でも、この場合はそれに当てはまりません。自分自身それが本当の姿ではないことを知っているのですから、いい自己イメージ作りに役立つはずがありません。

もう1つ大きな問題は、8人のうち4人が着られないということです。じゃんけんで負けて着られない子が、いい気持ちがするはずがありません。せっかくの記念写真ですから、気持ちよくすっきり撮りたいものです。

さらに言えば、親が先発組になれたかどうかだけで評価しないことも大事です。自分なりにがんばって向上したとか、そのスポーツを楽しめたとか、友達と仲よく練習できたとか、そういうこともとても大事なのです。

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