今週の親力診断テスト

[ 問題 ]
子どもを2人連れてスーパーに買い物に行きました。ヨーグルトを買うとき、4年生の女の子が陳列棚の一番奥のものを取り出して、「お母さん、これまだ期限切れまで2週間あるよ」と言いました。すると、6年生の男の子が最前列の物を取り出して、「これもまだ10日間あるよ。どうせ2,3日で食べてしまうんだからこれにしよう」と言いました。すると、また女の子が「賢い消費者は賞味期限を見て長持ちするのを買うって、社会で勉強したよ」と言いました。さて、あなたならどうしますか?
  • 期限切れまで10日間のものを買う
  • 期限切れまで2週間のものを買う
  • 両方買う
診断結果賞味期限切れまで10日間と2週間のヨーグルト、どちらを買う?
2,3日で食べてしまうなら古い方を買うべきです。一番いいのはAです。
Aを選んだ人:
2,3日で食べてしまう家庭なら、期限切れまで10日間あれば十分です。そういう家庭まで一番新しいのを選んで買うようになったら、どうなるでしょう?必要以上に新しいものばかりが買われて、少しでも古いものは買われなくなります。そうなると、それはどんどん残っていき、ついには売れ残って廃棄処分になります。店にとっても生産者にとっても、大きな損失です。そして、このような風潮が蔓延すると、結果的に社会全体にとっても大きな損失になるのです。
Bを選んだ人:×
子どもが社会科で学んだことは間違っているわけではありません。一消費者が買い物をするときの一般的な判断基準としては正しいものです。でも、この場合それをそのまま実行したら、一市民として立派な行いとは言えません。そのことを子どもに分かるように話してやって欲しいと思います。
Cを選んだ人:
二人の気持ちを汲んで両方買うというのも、あっていいとは思います。でも、その場合も、前述のような話をしてやることが必要です。
ポイント

スーパーで買い物をしていると、ときどき、陳列棚の一番奥の方から品物を取ろうとしている人がいます。家で長期間保存しなければならない、などの事情があるなら仕方がありません。でも、そうでないなら慎むべきです。

私たちは、大量消費社会の中で、いつの間にか大切なことを忘れてしまったようです。お客様は神様だ、お金を払う人は何をしてもいい、という発想が染み付いてしまっています。

客である前に、一人間であり、一市民であり、社会の一員なのです。同じように、店の人も一人間であり、一市民であり、社会の一員なのです。

つまり、どちらの側にいても、お互いが対等な人間同士であることに変わりないのです。客は店や社会のことを一切考えなくてもいい、などということはないのです。子どもたちにも、その事を伝えて欲しいと思います。

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