今週の親力診断テスト

[ 問題 ]
あなたは、6年生のわが子とママ友達とその子ども(3年生と4年生)の5人で、ファミリーレストランに来ました。ママ友達の子ども2人は、たくさんあるメニューの中から食べたいものを自分でどんどん決めました。大人2人も決めました。ところが、わが子は、まごまごしてなかなか決められずにいます。あなたならどうしますか。
  • おすすめをいくつか言ってやり、その中から選ばせる
  • 自分で決めるまでじっと待つ
  • 全部親が決めてやる
診断結果ファミレスで食べたいものを決められないわが子を前に、どうしますか?
おすすめを言ってやれば安心して選べます。一番いいのは、Aです。
Aを選んだ人:
このごろファミリーレストランで提供するものが、とても多種多様になっています。それに連れて、メニューもかなり複雑になっています。慣れていない店だと、どこに何が書いてあるのか理解するだけでも時間がかかります。大人でも子どもでも、こういうときなかなか決められない人がいるものです。おすすめのものをいくつか言ってやると、選ぶのがとても楽になります。
Bを選んだ人:
他の人がみんな決めた中でじっと待たれるのは、けっこうつらいものです。何の手助けもないと、ますます緊張して焦ってしまいます。それで、訳が分からないままいい加減に決めてしまい、親に「そんなもの食べられるはずないでしょ!」と叱られることにもなりかねません。
Cを選んだ人:×
これはやりすぎでしょう。
ポイント

初めて見る複雑なメニューでも、その構造を瞬間的に把握して短時間で自分の好みのものを見つけられる人もいます。初めて来た大きな駅でも、歩きながらいろいろな矢印や絵文字などから瞬間的に自分に必要な情報を見つけ出し、迷わず目的の電車に乗り込むことができる人もいます。

そういう瞬間的な判断力には、かなりの個人差があるようです。私はこういうのがまったく苦手で、人の2倍かかります。ですから私は、Aが◎だと判断します。Bのようにされると、とても苦痛だと思います。せっかくの楽しい食事で、つらい目に遭いたくありません。

「自立させたい」とか「自己決定力をつけさせたい」などの観念に捕らわれ過ぎて、Bのようにする親がけっこういます。その多くが、最後に叱ることになりがちです。でも、そんなことで叱っても自己決定力などつきません。

こういうことは、自立とか自己決定力とは何の関係もないことです。その証拠に、私はAのようにしてもらうととても助かるのですが、ちゃんと自立しています。

せっかくの食事なのですから、子どもが楽しくおいしく食べられるようにしてやってください。緊張の中で焦って選ぶと、自分の口に合わないものを選んでしまう可能性が高くなります。その子が食べ終わったときに満足できるものを選べるように、手助けしてやる方がいいと思います。

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