診断結果計算のとき指を使うわが子。どうしますか?
  • A:指を使ってもよしとする
  • B:指を絶対に使わないようにさせる
  • C:指をできるだけ使わないようにさせる
Aを選んだ人:
指を使う子を見ていると、だんだん上手に使うようになります。最初は指をしっかり折りたたんでいますが、だんだん折り方がいい加減になっていきます。最後には少しぴくんと動くだけか、または指は出しても見るだけで全く動かさないという状態になります。
Bを選んだ人:×
指を使って計算している状態は、その子が数に慣れるために必要なステップです。そこで指を絶対使わないように強制すると、必要なステップを踏めないことになります。それに、1つ1つの問題を解くのに非常に苦労することになり、算数が嫌いになってしまいます。
Cを選んだ人:
「できるだけ」のさじ加減が難しいところです。もう十分指を使わなくてもできるのに習慣で使っているという場合は、「もう指を使わなくてもできるかもね」などと背中を押してやることも大切です。でも、そうでない場合は逆効果です。
ポイント

「8+6」のような繰り上がりのある足し算は、学校では現在次のように教えています。「大きい方の8は後いくつあれば10になる?」「2」「では、6をいくつといくつに分ける?」「2と4」「では、6の下に『2と4』と書いて」「書きました」「8と2でいくつ?」「10」「10に4を足すと?」「14」

このやり方を指を使ってやると、次のようになります。まず、大きい方の8は頭の中に入れておいて、6を指で表します。例えば、左手の5本と右手の小指を開いて出せば6になります。次に、左手の親指と人差し指の2本を折り曲げることで、6が2と4に分解されます。その2を頭の中の8に加えれば10になります。まだ開いたまま残っている指が4本なので、合わせて14になります。

この指の使い方は、学校で教えるやり方に則したものです。この指の使い方でやっていれば、だんだん「8に2を足せば10だから、6を2と4に分解すればいい」という判断が素早くできるようになっていきます。それで、指を使わなくてもできるようになっていくのです。

でも、別の指の使い方をしている子もいます。それは、「数え足し」というやり方です。まず、大きい方の8は頭の中に入れておきます。それから、「9,10,11,12,13,14」と指を折りながら足していくのです。6回折ったら答えが出るわけです。

この「数え足し」は、先ほどの指の使い方のような発展性がありません。ですから、どうせ指を使わせるなら、先ほどのようなやり方を教えてやった方がいいでしょう。でも中には、「数え足し」でないとできないという子もいます。そういう子には、それでいいと思います。

私の観察したところによると、習い始めの段階で小さい方の6の下に「2 4」と書くことを徹底するのが一番いいと思います。そうすれば、ほとんどの子は指を使わなくてもできるようになります。もちろん6を「2 4」に分解するために指を使う子もいます。そういう子には使わせてやればいいのです。

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