- 子どもは苦手なことが直せるか?
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- A:子どもは、苦手なことをなかなか直せない
- B:「鉄は熱いうちに打て」というくらいで、苦手なことは子どものうちの方が直しやすい
- C:たとえ直しにくくても、子どものうちに直してやるのが親の務めだ
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- Aを選んだ人:◎
- 誰にとっても、もともと苦手なことを直すのは非常に大変なことです。そのためには、次の3つが絶対に必要です。
- ・強烈なモチベーション
- ・強固な意志
- ・方法を工夫する能力
- Bを選んだ人:×
- 音楽、そろばん、語学など、子どものうちの方が上達が早いものはたくさんあります。ですから、子どもには何でも「鉄は熱いうちに打て」が当てはまると思ってしまいがちです。でも、苦手なことを直すのは、音楽、そろばん、語学などを伸ばすのとは次元の違う話なのです。はっきり分けて考えるべきなのです。
- Cを選んだ人:×
- このような思いが強いと、どうしても叱ることが多くなります。叱っても当然子どもは直せないので、毎日毎日叱り続けることになります。ときには、親の実力行使が行われることもあります。この実力行使は、必ず子どもの心に反発を育てます。Cのような思いが強いと、親子で苦しむことになりますし、親子関係にひびが入ることも多いのです。
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「子どもは苦手なことをなかなか直せない」とはっきり言い切ることには、抵抗がある人が多いと思います。まるで、諦めて見放しているように聞こえるからです。また、教育を放棄しているように聞こえるからです。
でも、「子どもは苦手なことをなかなか直せない」というのは事実なのです。私は、この事実を事実としてすべての大人が受け入れる方がいいと思います。というのも、「子どものうちに苦手を直してやろう」ということで、親子で苦しんでいる場合があまりにも多いからです。だから、私は、あちらこちらで繰り返して言いたいと思っているのです。
子どもが苦手なことについては、叱って直そうとするのではなく、いろいろと合理的な工夫をすることが大事です。片付けが苦手なら、生活の中に片付けタイムを位置づけるとか、収納場所に「カード類」などの明示をするとか、片付け方を書いて貼っておくなどです。このような叱らなくても自然にできる「叱らないシステム」を作って、毎日の生活を親子共々安らかに過ごせるようにしてください。
でも、それでも直ると思わないことです。直すためのシステムと考えないで、生活を安らかに送るためのシステムだと考えてください。直ると考え始めると、叱りたくなるからです。
そのような楽しく安らかな生活こそが、子どもにとって何よりも一番大事なものなのです。そして、苦手なことには目をつむる代わりに、その子のいいところをほめて伸ばすことに全力を注いでください。
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