- 登校直前に「絵の具セットがない!」という息子に、どうしますか?
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- A:ここで手助けしない方が本人のためになるから、一緒には探さない
- B:一緒に探してやる
- C:絵の具セットが見つからなくても、登校させる
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- Aを選んだ人:×
- Aは、「困って懲りれば、これから気をつけるだろう」という考えです。でも、実際それで子どもが成長することは、まずありません。それに困ったとき助けてもらえないと、「自分は親に受け入れられていないのではないか?愛されていないのではないか?」と感じるようになります。
- Bを選んだ人:◎
- こういうときは、一緒に探してやるのが人の道です。まず、助けてやって安心させてやってください。その後で、前の日に支度ができるようにするにはどうしたらいいか、具体的な生活の改善方法を親子で考えて実行することです。
- Cを選んだ人:×
- Aと同じです。
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Aのような考えを、私は自業自得方式と呼んでいます。これは一見理屈が通っているようですが、実際にこれで子どもがしっかりしてきたという例は見たことがありません。
実際は、同じ失敗を繰り返して叱られ続けるだけです。そして、自分に対する自信がなくなっていきます。同時に、助けてくれない親に対する信頼もなくなっていきます。
さらに、自業自得方式で育てられている子は、友達にもその考えで接するようになります。友達が困っていても、「自分のせいだから仕方がない」と考えるようになるのです。つまり、友達への思いやりや優しさを育てることができないのです。
大人でもそうですが、特に子どもは、自分の苦手を直すことは本当に難しいことです。親子で生活システムを改善しながら、長期間に渡ってじっくり取り組むことが必要なのです。「放っておいて自分で困れば直る」というのは、実際にはあり得ない空論にすぎないのです。
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