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社会に出て発揮される「学びの習慣」とは

勉強は知識を身につけるだけのものではない

「学校で学んだ知識は社会で役立たないので無駄だ」という人がいます。
私はその考えには反対です!
勉強するのは、読み書きや計算ができるといった“知識や技術”だけではありません。学校で学ぶ最も重要なことは、“学びの習慣”を身につけることです。
自分を他者や社会と関係する人格に育てていくといった側面があるからです。

学習過程には、<中心化>、<非中心化>、<再中心化>の三つの段階が関係します。

仕事の場合を例にあげて説明しましょう。

これまで通用したやり方で仕事をやり続ける<中心化>、
突然成果が上がらなくなり、やり方の限界に気づく<非中心化>、
原因を探り様々に工夫して盛り返していく<再中心化>。


■“学ぶ習慣”がないまま大人になると…■

・自分の嗜好や好みに執着し、都合の悪い部分について目を向けることを極端に嫌うようになる。
・「わからないことはわからないままにしておいても平気だ」ということになり、向上心がなくなる。
・とくに“書き写す=ノートをとる”が身につかないと、<非中心化>が十分に発達しない。