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子供の“困った行動”について考えよう

困った行動には段階がある

前回のメルマガでは、こんなことについて学びました。

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★行為と人格をわけて考える
(exダメな子などいない。目的があって困った行動をとる)

★「困った子ども」 は 「困っている子ども」
(本人がいちばん困っているのです)

★人というのは無視されるよりは怒られてでも注目されたい。(心理学的に)

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では、子どもはどんな「目的」があって困った行動をとるのでしょう。
それは「関心を得たいから(=注目を得たい)」です。
自分の居場所を作り出す目的があるのです。


例えば、お兄ちゃんが弟を叩く。すると、お母さんがかけつけてお兄ちゃんを怒る。
子ども(お兄ちゃん)は何を学ぶでしょう。

「弟を叩けば、お母さんがボクに関心を向けてくれる。お母さんに注目されるためには弟を叩けばよいのだ」

そう考えるわけです。

学校だったら、授業中騒ぐ。先生が注意する。また騒ぐ。先生に怒られる。
子どもは「先生に注目されるには困った行動をすればよいのだ」と学ぶ。

前回、学びましたね。

★人というのは無視されるよりは怒られてでも注目されたい。(心理学的に)

もうひとつ

★自分の居場所を作り出したい。

と、いうわけなのです。

こんなとき、どうしたらよいのでしょう。
子どもの「ぼく(わたし)をみてほしい。認めて欲しい。」そういう気持ちを訴えているんだな、と考えるとよいでしょう。

例えば、ふだんから当たり前のようなことにこそ勇気づける。
朝、起きてくる。食事をする。顔を洗う。学校へ行く。
ここにも「勇気づけ」をする。
「美味しそうに食べてくれてありがとう!ママ嬉しいわ〜」
「おかえりなさい!今日も暑かったね〜元気に毎日登校してるね!」

なんでもよいのです。
「えらいね」「すごいね」「おりこうさん」と誉めるより(評価するより)
「ありがとう」「うれしいわ」「助かるわ」「大好きよ」と勇気づける。

自分が認められている、と感じていればいちいち困った行動をして親や教師の注目を得なくても済むわけです。

◆困った行動をしたときだけ注目するのではなく、ふだんから好ましい行動に注目し、認め伝える

24時間ずっと困った行動をしている子どもなどいないのです。
弟をいじめるお兄ちゃんだって24時間いじめているわけではないですよね。
だから、問題を起こさないときにこそ、関心を払う必要があるのです。


◆困った行動には段階がある

<1>子どもは注目を得るために困った行動をする

第一段階について書いて参りました。
が、これには更なる段階があるのです。第一段階でサインを出し、満たされなかった子どもはさらにエスカレートした行動をとるようになるのです。