“ミスをしない演奏”が上手い演奏?
「心を込める」大切さをピアノ演奏で学ぼう
学校の「楽器担当オーディション」で求められるものの一つに、
間違いなく正確に弾けること、があると思います。
音、リズム、それらに加え、協調性というものも含めて。
しかしそこに、楽譜への洞察力や深い音楽性というものは、
ほとんどないと感じています。
そこまで求める、時間もないですしね。
ただそういうことに、我々ピアノ講師から見ると、
非常に危険だな、と思うことが潜んでいたりする。
何かと言うと、『間違いなく正確に弾くこと=上手』
という勘違い人間を多く生み出すことです。
「なぜピアノを習っているの?」と、ときどき生徒に聞きますが、
ほとんどがこんな答えです。
「ピアノを上手に弾けるようになりたいから。」
「じゃあさぁ、上手、って、どんなのが上手なんだと思う?」
こう続けると、今度はこんな答えが。
「えっとね、間違えずに弾けること。」
「みんなに、上手だね、って言ってもらえるような演奏ができること。」
間違えずに弾くのは、確かに上手に聴こえるかもしれません。
でも、ただ単に間違えずに弾くだけなら、
ロボットの演奏を聴いていればいいのです。
しかし、ロボットの演奏を聴いて、「あぁ素敵!」とうっとりすることは、
まずないと思います。
そこには、心がないからです。
いくら間違えずに正確に弾けたとしても、
心がなければ、それは人には何も訴えるものがないのです。
私は生徒たちに言います。
間違えないことも大切。でも、それよりももっと大切なことは、
心を込めて、きれいな音で、丁寧に演奏すること。
そして、楽譜をよく見て、よ〜く考えて、
自分の音をよく聴いて、きちんと弾くこと。
真面目に、真摯に、音楽と向き合うこと。
幼稚園の生徒であっても高校生の生徒であっても、
大人の生徒であっても、それは同じです。
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