「身についた」と言えるのはどこから?能力の5段階
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「説得」「納得」「自発的」で、成果はどう変わるか
4段階目は、「実現している段階」です。
この段階は、自分で設定した目標などの達成であったり、成果や結果に結びつく段階になります。
子どもたちのお買い物の例でいえば、予算である300円以内でお菓子を買うことが、成果や結果だと仮定します。
計算をしながらお菓子を選んで、レジに持っていきます。その時に、300円以内でお菓子を買うことができれば、結果を出したことになります。
最後の段階は、「継続している段階」です。
何でも、継続することは大変難しいことですね。
たとえばダイエットでも、一時的に食事を工夫したり、運動したりするなどして体重を減らすことができたとしても、それを維持・継続することは難しいですね。
この段階は、行動し続けることや実現し続けることなど、前の4段階を継続していく段階になります。
目標などを達成し続けるため、成果や結果を出し続けるためには、この5段階を進めていくことが重要になるでしょう。
私自身は、「知っている段階」「わかっている段階」で止まってしまうことが多いので、行動し、実現し、継続していかなければと感じています。
子どもたちにとっても、「知る能力」「理解する能力」「行動する能力」「実現する能力」「継続する能力」という「能力の5段階」が大切になってくるように思います。
つづいては、「成果の比較」について考察します。
ある実験によると、「説得」されて出した結果・成果を「1」とすると、「納得」して出した結果・成果は「1.6」。そして、「自発的」に動いて出した結果・成果は「1.6の2乗」になるそうです。
この成果の比較は、何となく感覚的にわかりますね。
他者から説得されてしぶしぶ行動しても、なかなか良い結果や成果を出すことはできませんよね。
上司から研修会に参加することを説得されて、しぶしぶ参加しても自分の身に付くものは少なくなるのではないでしょうか。
他者から指示された、言われたことを自分なりに「納得」した場合はどうでしょうか。
他者から指示されたことでも、自分で納得して行動しますので、説得されたときよりも結果や成果を出すことはできるでしょう。
でも、他者から言われた通りの成果や結果を出すことはできても、それ以上の成果を出すことができるかと言われれば、疑問符がつきますね。
では、自らが自発的に行動したらどうでしょうか。
自分から進んで行動することになりますから、説得されたり、納得した時よりも、やる気など気持ちの面が全然違ってきます。生み出す結果や成果も違ってくるように思います。
自分の能力向上のために自発的に研修会に参加しようとする場合には、他者から言われて参加する時と比べると「学ぼう」「理解しよう」「実践しよう」という意欲が高いので、身に付くものも多くなります。
また、他者から指示されたことであっても、自らが考えて工夫しながら取り組んだとしたら、生み出す結果や成果は大きくなるでしょう。
「説得」「納得」「自発的」という順に難易度は上がってきますが、自発的に行動できるようにしていきたいですね。
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