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子供向けの辞書、おすすめなのは?

言葉の定義がわかりやすく書かれているか?

小学生向けの辞書が売れているという記事を最近読みました。子供のうちから、辞書をひいて、言葉の意味を調べる習慣をつけられたなら、本を読んだり、勉強をしていくなかでわからなくなって投げ出してしまうことが、大幅に少なくなるでしょう。

ただし、子供を辞書好きになるようし向けていくために、注意しなくてはいけないことがいくつかあります。装丁が親しみやすかったり、わかりやすそうに見えるからといって、それがよい辞書とは限りません。辞書で重要なのは、言葉の定義が、わかりやすく書かれていることです。

では、わかりやすいさらに言えば、こどもにもわかるくらいわかりやすい定義とはどういったものなのでしょうか?というわけで、

ほこりだらけの部屋。どろだらけのくつ。

のように使う「だらけ」をいくつかの辞書で調べてみました。

だらけ:「…ばかり。」

これでは、また「ばかり」を調べる必要がでてきます。それに、「くつがどろばかり。」とは、言わないし、「どろだらけ。」とは意味が違ってきます。

だらけ:「そのものがいっぱいあること。またそのものにまみれていること。」

先ほどのものよりはきちんと説明されていますが、人によっては「まみれる」を再度調べる必要がありそうです。またべつの辞書。

だらけ:「やたらにあること。まみれること。」

「やたら」「まみれる」が子供には難しいかもしれません。子供向け、小学生向けとして比較的、定義がきちんとなされているので、おすすめしている『下村式小学国語学習辞典』では、

だらけ:「ほかのことばのあとにつけて、そのものがとてもたくさんあるようすをあらわすことば。」

幼児向けで、おすすめの小学館『ことばのえじてん』では、

だらけ:「いやに なるくらい なにかが いっぱい ある ようす。」

とありました。

最後の2つの辞書、やさしい言葉だけを使って、わかりやすく、しかも、正確に定義されているのではないでしょうか。よい辞書を選んでください。