難しい?子供のお泊り
親しき仲にも礼儀あり
それでは今日の魔法です。
「親同士 子供のために その距離は 近すぎず 遠すぎず」
なんのこっちゃ?って感じですけど、今日も一つ大事な話をしたいと思います。
みなさんのお子さんにもきっと仲の良いお友達がいらっしゃいますよね?
そのお友達の親御さんとは仲がいいですか?
何聞くの、子供同士が仲良いんだから、親も仲良くして当然じゃない!
ごもっともです。
仲良いに越したことはありません。
でも必要以上にベタベタ一緒にいる必要はないと思いませんか?
つかずはなれず、あっさりいた方がいいと私は経験から嫌というほど学びました。
よく、休みの日に親子同伴で遊びに行ったりするご家族がいらっしゃいます。
たまのピクニックやキャンプならダメとは言いません。
でもくれぐれも旅行は止めておいた方が良いと思います。
この際だからハッキリ言わせてもらいますと、2家族合流ディズニーランド!などという計画は間違っても立てない方がよろしいかと思われます。
たいていお互いに嫌な思いをして、旅行が終了するからです。
無事旅行から帰還しても、何かしら釈然としないシコリのようなものが残ったりします。
で、子供の仲良さとは裏腹に後を引きます。
それはなぜなのか?理由は簡単です。
その家その家の生活リズムや考え方の相違があるからです。
おまけに趣味や食事の好みなど違いしか見えてこなくて、互いに譲り合ったり、同調したりそんなことで大変疲れるからです。
その小さなひずみが大きなストレスへと変化します。
子供同士ならまだ目線が同じなので、それほどまでに価値観の違いを感じずに済むのでしょうが、大人は残念ながらそんなわけにいかないようです。
もはや他人と歩幅を合わせられるだけの柔軟性やら協調性を失いつつあるからなのでしょう。
だから、子供のために親同士も一生懸命仲良くしないと!といった無駄な努力はしない方が懸命です。
娘は小学校6年生。
小学校中学年の頃、夏休みや、あるいは週末に、○○ちゃんのうちに泊まりに行ってもいい?といった話をよく私に持ち込んできました。
私の答えは決まってNOです。
ただ、真っ向から子供の切なる要望を断り、否定するのはかわいそうなので言い方には気をつけます。
「お友達のおうちにいったら、おうちにはその子だけがいるんじゃないんだよ。お父さんや、ひょっとしたらおじいちゃんおばあちゃんまでいるかもしれないね。
みんなのおうちにアナタが遊びにいってご飯をどうしようか、とかお風呂も自由に入れなくて順番で、寝るのもお布団出してもらったり、相手の家族にいっぱいお世話にならなくちゃいけないんだよ。
家族以外の人を預かるというのはアナタが思う以上に大変なことだから、行き来するのは大人になってからにしようね。」
うちはこんな言い方でお泊りしたい症候群の時期を乗り越えました。
基本、小学生はもちろん、中学、高校と学生の間は「お泊り」はタブーだと私は思っています。
自分自身に責任を持てない間は、お泊り行動は許さない方が吉です。
自分自身に責任が持てない間、というのは例えば人様のおうちで、食事を出してもらったり、お風呂に入れてもらったり、何かしら手助けを必要としている間という意味で解釈してください。
反対に娘の友達が「今週末うちに泊まりに来ても良い?」と打診してくる場合も多々ありました。
娘が人のうちにいく場合もその逆も、同じことです。
双方のうちが心配をし、あるいは迷惑がかかることをちゃんとお友達にもわかってもらえるように私は説明することにしています。
ひょっとすると、彼女達にとっては私は大変融通の利かない、ケチなオカンで通っているのかもしれませんが「田舎に泊まろう!」のようなTV番組とは明らかにシチュエーションが違います。
子供が子供同士さらに親密になりたいならそれは大人になってから旅行するなり、互いにお泊りするなりしたらいいのです。
今、子供の時にしなくたっていいのです。
家族のご厄介になっている間は極力邪魔となる行動は避ける。
これは鉄則です。
それを子供同士仲良くしてもらうがために親が下手に招き入れたり、旅行を共にしたり、密接にいればいるほどうまくいかなくなるので、そこのところは気をつけてくださいね。
親しき仲にも礼儀あり、まさにその通りだと思います。
子供の純粋な友情を、親のエゴでくっつけたり、壊したりしないためにもちょうどいい塩梅で人と接することを心がけたいものです。
昔、私はTちゃんと仲が良かった。で、ある時私の家族とTちゃんのご家族とで、温泉に出かけました。
楽しくて仕方がなかった一泊旅行。
それなのに、帰宅の途に着いたらTちゃんのお母さんはあることないこと、平気で他人に私の家の悪口を広めてなぜそういうことになったのか、全く今となってもわからないのですが、少なくとも私の母は大変傷つき、私もそれ以降Tちゃんとは気軽に話すことができなくなりました。
ただ一つ得た教訓は子供の友人関係に、必要以上に親が参入しない方がいいということ。
自分自身を含め、アラしか見えてこなくなるからです。
ましてや、相手が子供と同級生である以上、やはり悲しいことですが、女親は特に我が子との比較しかしなくなるからです。
勉強や先生からのウケがいいとか、洋服も髪につけている飾りでさえ、比較対照になりえます。
そんなくっだらないことで人と比べたりしないわ!と言い切れる人もそうでない人も、女親の悲しいサガだと思って諦めるより仕方ないこともあるのです。
だから表面上笑顔でいても、お腹の中じゃ・・・もしや、とそこまで疑う必要はありませんが、(疑心暗鬼にならないでくださいね)だからこそ、近すぎず、遠すぎず適度な距離で親はどんと構えて子供を見守っていくべきなのです。
クールな人と思われてもいいじゃないですか。人間関係もちょうどいい塩梅で。
これって大事ですね。
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