メルマガはコチラ!

算数の図形問題、鍛える方法は

折り紙、さいころ、レゴで遊ばせよう

今回は指導テーマの1つ、立体感覚について記載したいと思います。

算数では、4大テーマ、数論、割合、速さ、図形の中の図形、図形の中には、平面図形と立体図形という風に分けていると思います。

私がいつも考えていること
1.立体感覚が優れている子どもはいつどのようにその感覚を身につけるのか?
2.入試では(立体が苦手な子どもたちにも)、どのような方法で身につけさせられるのか?

この2点を常に考えて指導しています(私は凄く立体が好きですので、基本的に立体が好きになり、得点も取れるようになります)。

1点目。
男の子の多くは、小さい頃から遊びで見につけています。
レゴやプラモデルなどが好きな子どもがそのタイプです。

上記のような場合は勉強を意識しませんので、よく言われるように、空間を男の子は自然と捉えられるということです。
それこそ砂場で遊んでいるときから脳の立体感覚が徐々にできていくようです。

2点目。
入試にむけては、5年6年が勝負です。立体が不得意(図形が不得意)なことを想定して書きますと、
・立体を学ぶ初期5年生ではどんどん立体を作る(展開図を組み立てる)など実際にさせることが肝心です。
典型的な例題などは一度作っておくと幅が出ますので、最初の段階で面倒くさがらないことです。
・6年でいつも言うことは次元を落とすという考え方です。立体は平面図形にして考えていくが基本です。
立体のまま3次元でそのまま捉えて問題が解ける子どもは灘の受験生の中でも30%いないと思います。
皆立体は平面に、動くものは端で止めて、と考えることをきっちりしています。

蛇足ながら、さいころ関係などは、小学校受験の必須アイテムですので、女の子も訓練で鍛えられることが分かっています。
さいころと折り紙は幼少から取り入れることができるという証明です。

お子様が小さい場合は、折り紙、さいころ、レゴです。小学校3年ぐらいまで。
その後は算数としての立体図形を学習するということです。
その際には作ってみよう。と心がけてほしいです。
遊びの感覚で取り組めることができれば文句なく得意になります。

最後に入試へのテクニックを習得するということができると完璧だと思います。

私は高校入試で指導した経験を元に中学受験で指導しています。
そうすると関連付けが明確だからか、子供たちは平均以上の成果を出します。
そういう意味では指導者の幅が大きく子どもの得点を左右するといえる分野だと思っています。