求人広告でわかる、塾の質
広告チラシだけでは失敗する塾選び
今回は、「教室長・塾長の能力の見抜き方 その1 求人広告を見てみませんか?」です。
教室長や塾長が悪いと、その塾は悪い…というのは真です。
しかし、逆もまた真かというと、そうとは限りません。
つまり、塾の評判が悪いと、塾長はまず同様に悪いですが、教室長はみんな悪い…というわけではないのです。
塾の評判はすごく悪い。でも、そのような塾でも、教育熱心な教室長は必ずいらっしゃいます。
保護者の方、そしてお子様が、教育熱心な教室長を見分けることができるかどうか。
ここが、塾を利用して、お子様の成績を上昇させる大きなポイントになります。
見分けるためには、実際に塾長や教室長と会って話をする必要があります。しかし、会う前から判断できる場合もあります。
使用するのは、無料配布されている求人誌です。
最近では、インターネットで簡単に見ることができるようになりましたので、そちらで求人広告を見てもいいかと思います。
すると、以下のような求人広告が見つかると思います。
「教室長募集!!授業は教えませんが、みんなに頼られる存在です!!」
「教室長募集。未経験者歓迎」
などなど……。
「未経験者」「授業は教えない」これが、キーワードになります。
このような募集を行っている塾は、遠慮した方が無難です。
教室長は、未経験者に務まるポジションではないからです。未経験者の教室長は、たいてい1年持たずに退職してしまいます。
また、塾講師を随時募集している塾も、敬遠した方がいいでしょう。
塾講師を随時募集しているということは、塾講師が慢性的に足りないことを表しています。
つまり、その塾の塾講師の離職率が大変高いこと、塾講師が安心して働ける環境がその塾に整っていないのです。
そのような環境の中で、生徒に満足のいく授業が提供できるでしょうか?
このように、お子様を塾に通わせる場合、塾のチラシだけでなく、求人広告にも目を通して見ると、塾の本質が見えてくることがあります。
「そこまでやるのか?」と思いますか??
塾は、そこまでしなければいけないほど、玉石混交(というより石が多い)なのです。
ちなみに、毎回例にあげさせていただいている某F塾は、
1.塾講師も教員の経験もないまま、「あこがれ」だけで塾を始め、いきなり塾長となった。
2.塾講師の募集を頻繁に行っている。
全部あてはまっています。
私の1ヶ月前に就職した女性講師は、5ヶ月で辞めましたからね(苦笑)。
こうなると、同業者にも評判が広まるらしく、募集をかけても、塾の本当の世界を全く知らない大学生しか来ませんでした。
経験者は分かってしまうのです。「あ、ここはまずそうだな」と。
まあ、F塾の塾長には、未経験者が入ったほうがいいのでしょうが…(自分の考えを押し付けられるので)。
なお、求人広告は、最低1・2ヶ月分は見てみてください。
ハローワークの求人を合わせてみてみるとより効果的です。評判の悪い塾は、ハローワークに数ヶ月前から募集をかけている
にも関わらず、まだ求人している……という状態になっています。
または、一度掲載をやめても、またすぐ掲載したり……。
もちろん、お子様が受験生になってくると、こうした余裕はなくなってくると思います。
「もう10月だけど、成績下がってるから何とかしなきゃ!!」
保護者の皆さま、こうなってしまっては遅いのです。お金儲けの塾の「おいでおいで」にまんまとひっかかってしまいますよ。
塾選びは時間的余裕を十分に持って行ってください。
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